「実証と信奉の間」を読んで2009/03/03 23:26

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/nostradamuszakkicho
ノストラダムスサロン談話室に先日「招かれざる客」が訪れて独善的な予言解釈をぺたぺたと貼り付けていった。上のブログを読むと、その前にはsumaruさんの掲示板でも同じことをしたらしい。この「招かれざる客」は以前にもいろんな掲示板で繰り返し大量の貼り付け行為を行っていたので確信犯ともいえる。ノストラダムス雑記帳掲示板のやり取りを読んでみたが話がかみ合うはずもない。譬えていうならば、幼稚園児が大学生に論議をふっかけているようで全くお話にならない。こういった素人信奉者の与太話を一字一句やり込めているのは、不謹慎ながら、傍から見ている分には面白い。しかし、いざ自分のところに来るとどうしたものかと迷う。

雑記帳の掲示板では、さすがに論理明晰、見事な管理者ぶりを発揮していた。この業界(?)を長くウォッチしていると、こういう輩がどういったことを主張してくるか、大体の予想はできる。ウィキペディアの主筆でもあるノストラダムスの碩学に、五島氏と飛鳥氏の末端弟子が独自解釈とやらで挑んでいく姿は滑稽としかいいようがない。自分のところは、幼稚園児に対して小学生くらいなもので、まともに対峙すると取っ組み合いの喧嘩に発展しかねない。幸い心ある人が助け舟に入ってくれたが、これも日本における歪んだノストラダムス現象の落とし子なのだろう。その具体例として「実証と信奉の間 」は非常に示唆に富んだ文章である。sumaruさんも元は信奉者だったと正直に告白しているが、誰しも程度の差こそあれ同じ道を通っているはずだ。

かくいう自分も中学生までは五島氏の解釈を無批判に信じていた。高校生ではすっかり忘れていて、大学生になってから少しずつ調べ始めた次第である。sumaruさんはノストラダムスの予言能力についてはまったく信じていないと公言しているが、自分は実証的に裏付けできればそれを受け入れてもいいかなというロマン派(?)である。いずれにせよ、正しい情報に基づかなければきちんとした論議も成り立たない。自分に都合のいいバイアスのかかった見方というのは、今後も自戒していかなければならない。

コメント

_ 研究者 ― 2009/03/04 06:49

こんにちは、新戦法さん。大変だったようですね。

>こういった素人信奉者の与太話を一字一句やり込めているのは、不謹慎ながら、傍から見ている分には面白い。しかし、いざ自分のところに来るとどうしたものかと迷う。
>これも日本における歪んだノストラダムス現象の落とし子なのだろう。その具体例として「実証と信奉の間 」は非常に示唆に富んだ文章である。sumaruさんも元は信奉者だったと正直に告白しているが、誰しも程度の差こそあれ同じ道を通っているはずだ。

新戦法さんやsumaruさんに教えを説くなんて身の程知らずもいいところですね。(^^; やはり掲示板というのは落書きされる運命なのでしょうか?

新戦法さんやsumaruさんも信奉者的な時があったなんて驚きです。

_ sumaru ― 2009/03/04 22:54

新戦法さん
とりとめのない雑感に対してコメントありがとうございました。

>ノストラダムスの碩学

いくらなんでも誉めすぎです (#^.^#)
むしろ私は、私程度をやり込めることさえできなかった方が新戦法さんの掲示板に乗り込むだなんて、いい度胸しているなあと思っていたのですが。

>いずれにせよ、正しい情報に基づかなければきちんとした論議も成り立たない。自分に都合のいいバイアスのかかった見方というのは、今後も自戒していかなければならない。

ここに尽きますね。きちんとした根拠を示しつつ議論をすれば正反対の立場でもお互い尊重しあえますが、結論ありきでご自分の思い込みを押し付けようとしてくる方とは対話を成り立たせるのが困難だと改めて思いました(^^;

_ 新戦法 ― 2009/03/04 23:06

研究者さん、

> 大変だったようですね。

大変というほどの騒動ではないのですが、ご心配おかけしました。

> やはり掲示板というのは落書きされる運命なのでしょうか?

今はブログ全盛ですから、掲示板というツールは今後だんだんすたれていくのではないでしょうか。もともと閑古鳥が鳴いている掲示板ですからあまり目くじらを立てるつもりもありませんが、一部の常習犯には毅然とせざるを得ません。まあ不特定多数に開放しているので多少は目をつむるしかないと思っています。

> 新戦法さんやsumaruさんも信奉者的な時があったなんて驚きです。

私の場合には信奉者にさえ到達していませんでした。感受性の強い思春期に虚構の未来図を思い描いてしまったというか。その程度のレベルです。今振り返ると、忌まわしい思い出です。(^^;

_ 新戦法 ― 2009/03/06 00:58

sumaruさん、

> いくらなんでも誉めすぎです (#^.^#)

言葉の用法はたぶん間違っていないと思いますが。(^^;
これまでのsumaruさんの実証的なアプローチは質と量ともに他の追随を許さないものです。これは衆目の一致するところと思いますので今後も期待しています。

> 結論ありきでご自分の思い込みを押し付けようとしてくる方とは対話を成り立たせるのが困難だと改めて思いました(^^;

結局はそうなんですけれど、本当はやはり途中のプロセスでのコミュニケーションは大切ですね。言い訳がましいのですが、時間的余裕もないので紋切型に一気に終着点に辿り着いてしまったのでした。(^^;

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