ノストラダムスは予言していた!「アイルトン・セナの事故死」2010/01/06 23:53

http://shop.kodansha.jp/bc/fushigi/
久しぶりに書店で「ノストラダムス」がクレジットされている本を見つけた。手に取ったところ、以前にも紹介したことのある『週刊世界百不思議』の2009.12.31号No.39 であった。そこには、仰天 ノストラダムスは予言していた!「アイルトン・セナの事故死」という記事が載っている。何故かノストラダムスは遠慮がちに文字が小さい。これを見ただけで『ノストラダまス 予言書新解釈』を思い浮かべてしまう。アイルトン・セナの事故死は衝撃的であったが、それをノストラダムスが予言していたというのは初耳である。どの四行詩を解釈したのだろうと該当箇所を開いてみる。第5巻1番「ケルト系が滅びる前/タンプル内の2番目について/軍馬にまたがり槍を持つ者に胸を刺され/貴人はひそかに埋葬されるだろう」

この訳文は『ノストラダムス全予言』の山根訳を書き写したものだが、一箇所だけ1行目の「フランス」を「ケルト系」に書き直している。これを読むと「確実にセナの死を言い当てていることがわかるはずだ」なんて大見栄を切っているが、解釈の引き当ては相当苦しそう。それでも懸命にコジツケようと詩に登場する言葉を各々解釈して見せる。その解釈がどうしても知りたい方は、お買い求めいただきたい。あまりお勧めはできないけれど・・・その他にも百詩篇6-91で1990年の日本GPにおける事故と鈴木亜九里の3位入賞、1-35でセナの死の描写、1-58でジャン・アレジの初優勝 等が予言されているという。F1に関する予言といわれても、やっぱりこれってノストラダまスじゃないか。同じような予言解釈のパロディ本に『すごいぜ!!ノストラダムス』というのもあるが、そのノリは上の信じられない超解釈と代わり映えがしない。

このような記事を掲載する『週刊世界百不思議』って、いったいどういう立ち位置なのか。セナの事故死のミステリーにノストラダムスを無理やり結び付ける演出は必要なのだろうか。わざわざ謎をでっちあげているだけではないのか・・・そんな疑惑がふつふつと湧き上がってくるのは自分だけではないはずだ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
本ブログの正式なタイトルは何ですか。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://asakura.asablo.jp/blog/2010/01/06/4797970/tb