第22期竜王戦第二局は森内の趣向から相矢倉に2009/10/28 23:46

http://live.shogi.or.jp/ryuou/
竜王戦第二局の一日目が終了。渡辺の1勝で迎えた第二局は森内の後手番で作戦が注目されたが、結局後手無理やり矢倉へと進んだ。序盤の駆け引きが面白い。21手目▲7七銀が作戦の大きな岐路である。ここで▲2四歩△同歩▲同角と飛車先の歩を切る手が一目だが後手も△8六歩▲同歩△同飛と動く手がある。以下角交換となり見たこともない乱戦になる。この局面こそが森内の巧みな誘導で現れたものである。しかし渡辺は相手の注文に乗ることはしなかった。これは以前の佐藤との竜王戦で角交換ダイレクト向かい飛車の▲6五角打の変化を思い起こさせる。リスクを伴うわずかな得を狙わなくても、それほど不満がないのならじっくり行こうとの方針である。

その後は昔ながらの互いに飛車先の歩を伸ばした形の相矢倉に進み、両者とも玉を入城した。結局先後同型の脇システムという形に進む。そうなると先手から角を交換して銀を上がることになり、先手後手の攻守が入れ替わる。こういった展開は先手が面白くないので、通常は先手から好んでこの同型に誘導することが少ない。そこで一本取られたと考えてしまうと後手の趣向は成功といえる。しかし冷静に見て形勢は互角としかいいようがない。指し手は前例のある手順を進んでいったが、52手目△7三角が森内の用意してきた新手という。渡辺としては想定外の展開であったと思われるが、その対応力はさすがである。1筋と7筋で歩がぶつかり、封じ手図は△5六歩と角筋を通したところ。渡辺のこれまでの棋風からズバリ▲1二歩と予想したい。

まさか、いきなりの▲1三角成はやらないだろう。明日は午前中から激しい展開に突入しそうな雰囲気が漂う。ひょっとすると早めに形勢に差がついて終局が早くなる可能性もありそう。二日目の展開が楽しみである。できれば終盤のねじり合いも見てみたい。