初心者講座用テキスト2009/10/19 23:44

日曜日はずっと将棋の初心者用テキストの執筆で頭を悩ませていた。来月、将棋同好会主催の初心者講座を受け持つことになっている。前回引き受けたときは、4回の講座で初心者向けの講義と5面指しの駒落ち実戦というスタイルを取っていた。今回は1日限り、その日にならないと何名来るかわからない、参加した人の棋力は超初心者なのか、最低限ルールを知っているかも不明、その場での対応力が問われる。本当は会員さんと実戦を指してもらうのが簡単なのだが、初心者講座と銘打っている以上は簡単なルールから始めなければならない。とはいえまったく将棋を知らない人に教えるというのは大変なことである。自分が子供のときは、周りの友人がやっているのを見て自然と覚えたような気がする。覚えるより慣れよ、というのはここでも当てはまる。

前回は40枚ほどのテキストを作成したが、今回は時間も1回分と短いので、とりあえずそこからのダイジェスト版を作ることにした。本当の超初心者は駒の動かし方も心もとなく、きちんと最後まで勝負がつくまでが一苦労である。そこで駒の名称と動かし方を一目でわかるように、見開きの表にして指すときに参照できるような形をとった。一応日本将棋連盟より発行されている公式のルールブックも手元にあるのだが、細かいことを言い出すと煩雑になるので項目だけ挙げた。ただ反則については局面図を付加して例題として取り上げる。次に、将棋というゲームがどのようにエンディングを迎えるのか、詰めの基本的な形を18問用意した。詰将棋というレベルには程遠い詰む将棋、どうすれば詰みになるかを知ってもらうもの。

初心者が将棋を指すとき、いったいどこから動かせばいいのか。玉の囲いと戦法を4頁ほど用意。戦法とはいっても超初心者向けの奇襲のようなもの。狙いがわかりやすいのですぐに実戦で使うことができる。最後にプロの将棋を鑑賞するというテーマを考えている。初心者にプロの将棋は難しすぎるとの声も聞かれそうだが、最近のネット中継で5級向け、初段向け、5段向け解説というのを見かける。そこでアマチュアらしく初心者向け解説というのにチャレンジしてみたい。教材はマスメディアでも取り上げられた昨年の竜王戦最終局を考えている。将棋は指すだけではなくて、プロの芸を鑑賞するという楽しみ方もあっていい。