名人戦第四局はまたしても力戦形2008/05/20 22:57

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前回終盤の大失着で好局を落とした森内の後手番が注目された。先手番を落としたのだから自分も後手番を勝ち切らないと防衛が苦しくなってくる。後手番での一手損角換わりは予想の範疇であるが、9筋の位を取って△2二飛と振ったのは思い切った作戦である。佐藤二冠が得意としているが、最近では敢えて乱戦の誘いに乗らずに手得を生かして先手に穴熊に組まれると後手面白くないというのが定説となりつつあるからだ。さらには先手から▲6五角と打って馬を作る手もあり、後手としては自信の持てる展開に持ち込みづらい。羽生は後手の欲張った駒組みは許せないと15手目▲6五角と打って馬を作る。

前例があるにせよ、後手としては持ち時間9時間の名人戦で選択する作戦とは思えない。当然森内は研究範囲なのだろうが、24手目の△5四金が名人に定跡なしといえる力強い一手。並みの構想ならば7二に飛車を振り直して矢倉を目指すところだろう。それに対して先手の駒組みは至って自然である。封じ手の局面は先手が▲5八金と上がったところ。後手は玉を固め合う展開にはならない。黙っていると先手は▲5六歩から▲5五歩と金を目標にする手がある。いったい森内はここからどのような構想を認めているのだろうか。封じ手予想としては△6四歩が有力であるが△7二銀もありそう。いやもっと別のことを考えているかもしれない。

こうした将棋は形勢のバランスを図るのは非常に難しい。もしかしてすでにどちらかに傾いているかもしれない。自分ならとても後手の陣形をまとめる自信がないが、そこは百戦錬磨の名人。明日の午前中も一手一手長考が続きそうである。

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