久しぶりにプロの指導対局を受けた2008/05/19 05:02

名人戦が毎日新聞と朝日新聞の共催となることが決まったとき、確か将棋の普及金なるものが支払われたはずだ。その関係か、連盟が支部に対して棋士の指導対局の派遣を募集していると聞いた。普及の一番は一般の将棋大会に出ないような将棋ファンに将棋の楽しさを伝えることにあると思う。そうしていかないと娯楽としての将棋人口を増やすというより確保していくことは難しいだろう。長い歴史を持つ日本将棋連盟も変革の岐路に立たされている。で、今回連盟に棋士の派遣を申し込んだところ石田九段が来ることになった。石田九段はもう十年くらい前か、一度指導に来ていただいたことがある。今回は二度目となる。五面指しで15局ほど、その後はイタリアンレストランに移動しての懇親会が行われた。

指導対局の申込者に対しては手合いは事前に決められていた。九段の先生に平手、香落ちは不可とのことで角落ち。特に作戦は決めていなかったが、隣りで指している後輩の中飛車を見て同じにした。角落ちの下手の作戦は大きく居飛車と振り飛車に大別される。昔からある定跡は矢倉と三間飛車の本定跡。現在は中飛車もよく指されている。角落ちは上手に飛車があるので受けの力も大切になる。せっかくの指導対局なので一手一手丁寧に指そうとだけ心がけた。序盤は構想通りに攻めの形を築いたが、上手が不用意に動いてきたとき戦機をとらえて開戦。4筋の歩を突き捨てて5筋から殺到するとあっという間に勝勢。単に飛車を成ってもいいのだが図の▲3二銀が決め手。以下、△3四玉▲5三飛成で上手投了。

さすがにちょっと拍子抜けしてしまった。図での読みは△3二同玉▲5二飛成△4二銀▲4四角△4三銀打▲2二金△同玉▲4二竜△3二金に▲3一銀を決めて▲5三角成。これが7五の金にも当たっているので寄りと見ていた。上手からすれば頑張りがいのない局面なのであっさり指した感じである。物足りなさも感じたが、やっぱりアメ玉をもらうのは嬉しいものだ。