平凡社の世界教養全集2008/05/07 23:37

モンテーニュの全集ものでも安く出ていないかと思い、久しぶりに近所のブックオフに入ってみた。入口近くは定番のコミックの棚、真ん中くらいはCDコーナー、その先は文庫本、そして一番奥の目立たないところに一般書が陳列されている。そこに懐かしい平凡社の世界教養全集の五、六冊が目に留まった。この全集は全38巻で文字どおりひと通りの教養が一般的知識として得られるよう、テーマは文学から科学、芸術、哲学、宗教と広範囲に亘っている。その第20巻が『魔法―その歴史と正体』(1961年初版、原著は1948年)である。魔術全般を扱った古典的な概説書であるが、「七人の肖像」の項でノストラダムスを取り上げ、予言とエピソードについて簡潔に触れている。

1991年には人文書院から3項目を追加した新装版が出版されたが、平凡社のオリジナルは該当箇所のコピーしか手元にない。ひょっとして安値で入手できればと探してみたが見当たらなかった。第2巻のモンテーニュの随想録もない。代わりに第29巻にあるメゼンツェフの「自然現象と奇跡」という面白そうな本を手に取ってみた。メゼンツェフは今はなきソ連の科学ジャーナリストで、奇跡とは自然の法則を知らなかった遠い昔の人間が感じた、説明のつかない謎のような現象をいう。自然現象の通常のサイクルに反した様々な現象、大水、地震、暴風雨などは神の怒りとされる。科学の芽生えはこうした自然現象の原因を明らかにしてきた。

この論考に掲げられた自然の「奇跡的」現象―太陽が「消える」とき、尾のある星、空から降る石、空のまぼろし、虹、偽の太陽、雷と稲妻などなど―はノストラダムス予言集の四行詩にみられる予兆のモチーフと重なる部分が多い。別な機会に個々のテーマについて詳しく記してみたいと思う。

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