定年病!2007/11/02 23:51

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4062724405.html
野末陳平 定年病! 講談社+α新書 2007 を読んだ。人間、学校を出て社会に出ると生活のために仕事をしなければならない。会社勤めの身としては毎日満員電車に揺られて遠距離通勤することになる。時々早くリタイヤして悠々自適な生活を送れればと思うこともある。しかし、この本によると定年というのは現実的には使用者側からの一方的な解雇、すなわち失業に他ならない。今までは休む間もなく仕事に明け暮れたサラリーマンが定年を迎えると精神的な落ち込みを経験するという。これを定年病と呼ぶ。ハッピーリタイヤメント、理想の定年後はどういったものだろうか。

この本では定年ととも陥りやすい罠をいくつか挙げる。よく第二の人生を田舎暮らしや海外暮らしでというパンフレットも見かけるが現実はそう甘くはない。老後のための大切な退職金を事業にまわすのもリスクが大きい。暇つぶしの趣味もしょせんはすぐ飽きてしまう。自分の周囲にもすでにリタイヤした人、リタイヤを目前にしている人がいて話を聞く機会がある。充実した定年後を送るためにはお金と多趣味とその仲間が必要になってくる。自由な時間というのは自分の居場所がなくなることで誰しも一度は定年病にかかるのだという。確かに毎日が日曜日なら休みのありがたみはなくなる。

最近は60歳代といってもまだまだ若く、仕事ができる余力が残っている。であれば大幅に収入が減るのを覚悟した上で好きな仕事を続け、何か予定を入れるようなエネルギッシュな活動を続けることが定年病にならない特効薬となろう。定年なんてまだまだと思っていても確実に年は過ぎていく。人生を楽しくできるよう自立していくことが大切である。ちなみに巻末の「定年病」自己診断フローチャートをやってみたらめでたく「ハッピーリタイアメント」に辿り着いた。実際の生活でもそうありたいものだ。

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