緊急警告!!2012年人類破滅!?ノストラダムス・最後の大予言SP2009/12/24 22:17

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/nostradamuszakkicho/tb/20091223/1261536999
2009/12/22 20:54~22:48「緊急警告!!2012年人類破滅!?ノストラダムス・最後の大予言SP」(日本テレビ系列)を見た。もちろん自動録画もされている。ノストラダムスの予言についてはプロローグとして扱われ、期待にたがわずというか・・・、まあ予想の範疇ではある。細部の誤りに関してはすでにsumaruさんのブログで指摘されており、ここでは繰り返さない。さらにノストラダムスの大事典の「ノストラダムスの予言絵画」の項目がこの件に関する詳細なレポートとなっている。是非参照されたい。(http://www42.atwiki.jp/nostradamus/pages/587.html)翌日はテレビ朝日系の「ビートたけし緊急報告超常現象㊙Xファイル」で2012年について最後少しだけ紹介されていたが、ノストラダムスへの言及はなかった。そのため自動録画はなし。従来の大予言バトルのように肯定派と否定派の掛け合い漫才からなる、お笑い番組である。

さて本題に戻り、そもそもどうして怪しげなノストラダムスの水彩画と2012年が結びつくのだろう。2007年10月28日に放送されたヒストリー・チャンネルのドキュメンタリ"Lost Book of Nostradamus "(ノストラダムスの失われた書)が無用な論議を巻き起こした。下のURLにはオリジナルの水彩画の一部が紹介されている。
http://www.mendhak.com/40-the-lost-book-of-nostradamus.aspx
以前にも書いたが、この作品はノストラダムスRGのメーリングで話題になった。ノストラダムスの水彩画と呼ばれている書は、明らかに偽物であると現在ではローマ図書館も認めている。上記のテレビ番組に対する取材拒否の理由は本来そこにあるはずなのにうやむやにされた。にもかかわらずオッタービオ・C・ラモッティの恥さらしで無知な本に基づいてヒストリー・チャンネルに企画が持ち込まれた。エルマー・R・グルーバー博士がこの書の背景について専門的に忠告したが、それを無視してドキュメンタリーが製作された。その陣頭に立っていたのが番組でジャーナリストでノストラダムスの専門家と紹介されたJay Weidner(ジェイ・ウェイドナー)である。

今回放映されたノストラダムスの部分の構成は"Lost Book of Nostradamus "をベースにしたものと思われる。ウェイドナーの解釈は水彩画に対して、どうとでも受け取れる恣意的なものでまったく信憑性はない。番組を見ていた一般の視聴者もコジツケ的解釈として楽しんだかもしれないが、実証性という観点からは胡散臭さも感じとったことだろう。今後もテレビで良質なノストラダムス番組というのはちょっと高望みなのかもしれない。