東京国際ブックフェアを見に行った2009/07/11 23:42

http://www.bookfair.jp/
今年もやってきた待望のビッグイベント、第16回東京国際ブックフェアを見に行った。例年最後にアンケートを記入すると翌年の展示会の招待券が送られてくる。何故かダブってくる場合もあり、今回は全部で5枚の招待券を入手した。東京ビッグサイトの会場に足を踏み入れると、土曜日の午後だったせいか、予想通り物凄い人の山であった。世界30カ国から過去最多の800社が出展というから、とても1日でまわりきれない程の盛況ぶりである。とにかく書籍が一部を除いて新刊書でも20%オフと割引しているので高額な本もこの機会に入手しやすい。主に見て歩いたのは人文系のブースだが通路が狭く、なかなかゆっくり品定めをすることもできない。それでもお目当ての一冊を真っ先にゲットすることができた。

その本とは マイケル・A・スクリーチ/平野隆文訳 ラブレー笑いと叡智のルネサンス 白水社 2009年6月。最近出たばかりの新刊書である。この本のことは知っていたが何せ860+61頁の大著で価格が2万円と高額な箱入り豪華本である。普通なら手が出ない。書物復権8社の会の白水社のブースにあったのを見つけ、新刊でも20%割引があるのをしっかり確認してからレジに持っていった。本書はラブレーとその作品に関する網羅的な研究書である。また訳者の注釈も渡辺一夫訳と宮下史朗訳を丁寧に取り込んで比較できるようにしている。巻末の書誌の補足も貴重である。原書は1979年に刊行されたというが、これほどの大著を訳すにどれだけの年数を要したのか想像もつかない。精読はこれからだがざっと見でも16世紀フランスの空気が存分に感じられる。

その他に購入した本をここにメモしておく。
フィリップ・コンタミーヌ/坂巻昭二訳 百年戦争 文庫クセジュ 2007年6月
J.A.コメニウス/井ノ口淳三訳 世界図絵 平凡社 2007年9月
世界の運命と予言の民話 日本民話の会 外国民話研究会編訳 三弥井書店 2002年
取り合えず資金も尽きてしまったし、これで当分は本の買い控えをすることになった。

コメント

_ 平野隆文 ― 2009/07/18 15:31

『ラブレー 笑いと叡智のルネサンス』をお買い上げいただき誠にありがとうございます。訳者の平野隆文(立教大学)と申します。図書館ではなく、個人でご購入なさる方は、スクリーチ先生や私にとっては大変貴重な読者で、本当に嬉しく思います。一言お礼を申したく、コメントさせて頂きました(因みに、翻訳は4年半かかりました)。

_ 新戦法 ― 2009/07/18 20:43

平野隆文さん、はじめまして。

訳者ご本人からのコメントとは大変恐縮しています。平野先生の訳書はジョルジュ・ミノワの作品などいつも注目しています。今回のラブレー研究の訳書は誰もが認める良書であると思いますので、個人で購入される方も多いのではないでしょうか。スクリーチ先生が日本に来られた時の話など読み物としても面白いです。

今後も一読者として、フランス・ルネサンス関係の良書を紹介していただければと期待しています。

_ 研究者 ― 2009/07/23 06:38

こんにちは、新戦法さん。ジョルジュ・ミノワの作品の訳者からコメントを頂けるなんて相変わらずに凄いですね。(^^;

これからもハイレベルな話題を提供し続けてください。このブログは大変良い刺激になります。

_ 新戦法 ― 2009/07/23 22:29

研究者さん、コメントありがとうございます。

> ジョルジュ・ミノワの作品の訳者からコメントを頂けるなんて相変わらずに凄いですね。(^^;

思いもかけない方からのコメントで驚きました。それだけでも大枚をはたいた甲斐があったというものです。(^^;

> これからもハイレベルな話題を提供し続けてください。

自分ではとてもハイレベルには程遠いですが、少しでもそれに近づけるよう邁進したいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。

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