竜王戦第五局は佐藤が入玉して辛勝 ― 2007/11/29 22:57

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棋譜を並べてみるとなんとも凄まじい将棋であった。後のない佐藤は終始強気な手を通して突っ張った。弱気になってはいけないと自分自身を鼓舞しながら己の読みを一途に信じて勝利をもぎ取った。そんな佐藤の心の奥底が聞こえてくる177手という長手数の激戦であった。渡辺も的確に佐藤玉を攻めて勝利まであと一歩に迫ったが、佐藤の気迫に押されてか終盤失着を指してしまう。佐藤の入玉が確定した後も闘志が衰えることなく勝ち筋を模索したが万策が尽きて無念の投了となった。これで渡辺の3勝2敗。次の先手番が大きな山場となる。
渡辺の封じ手は大方の予想を裏切って△1二香の穴熊志向。ここで香を上がるのはちょっと思い浮かばない。渡辺の新感覚といえるのかもしれない。通常の感覚だと5三の銀を3三まで引きつけて隙のない形にしてからだろう。これに対して佐藤は1筋の歩を交換して動いていく。67手目に佐藤は穴熊側の歩を突いていく地獄突きを決行。以下は穴熊の後手に一方的に攻められる展開となってしまい佐藤が苦しい。とてもプロが好んで選択する進展とはいえないはず。まさに身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、を実践した形となった。90手以降は渡辺が攻めて攻めまくる。そこを佐藤が歯をくいしばって耐える。
上の局面は佐藤が▲9六角と打って竜取りと玉の脱出路をふさいでいる▽7四歩を取る狙いで凌ごうとしているところ。ここで渡辺の△8七歩が敗着か。以降は入玉を阻止できずに佐藤が勝勢となった。佐藤の粘り勝ちである。なんとかカド番を耐えた。次は渡辺の先手番。佐藤の後手番作戦は力戦振り飛車と予想しておく。さすがに渡辺先手番の相矢倉を真っ向から受けるとは思えない。
棋譜を並べてみるとなんとも凄まじい将棋であった。後のない佐藤は終始強気な手を通して突っ張った。弱気になってはいけないと自分自身を鼓舞しながら己の読みを一途に信じて勝利をもぎ取った。そんな佐藤の心の奥底が聞こえてくる177手という長手数の激戦であった。渡辺も的確に佐藤玉を攻めて勝利まであと一歩に迫ったが、佐藤の気迫に押されてか終盤失着を指してしまう。佐藤の入玉が確定した後も闘志が衰えることなく勝ち筋を模索したが万策が尽きて無念の投了となった。これで渡辺の3勝2敗。次の先手番が大きな山場となる。
渡辺の封じ手は大方の予想を裏切って△1二香の穴熊志向。ここで香を上がるのはちょっと思い浮かばない。渡辺の新感覚といえるのかもしれない。通常の感覚だと5三の銀を3三まで引きつけて隙のない形にしてからだろう。これに対して佐藤は1筋の歩を交換して動いていく。67手目に佐藤は穴熊側の歩を突いていく地獄突きを決行。以下は穴熊の後手に一方的に攻められる展開となってしまい佐藤が苦しい。とてもプロが好んで選択する進展とはいえないはず。まさに身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、を実践した形となった。90手以降は渡辺が攻めて攻めまくる。そこを佐藤が歯をくいしばって耐える。
上の局面は佐藤が▲9六角と打って竜取りと玉の脱出路をふさいでいる▽7四歩を取る狙いで凌ごうとしているところ。ここで渡辺の△8七歩が敗着か。以降は入玉を阻止できずに佐藤が勝勢となった。佐藤の粘り勝ちである。なんとかカド番を耐えた。次は渡辺の先手番。佐藤の後手番作戦は力戦振り飛車と予想しておく。さすがに渡辺先手番の相矢倉を真っ向から受けるとは思えない。
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