竜王戦第五局は相矢倉、佐藤変調か? ― 2007/11/28 22:43

http://live.shogi.or.jp/ryuoh/
渡辺が竜王防衛に王手をかけて第五局が始まった。竜王四連覇となれば新記録となるがどうもピンと来ない。やはり渡辺の他棋戦での活躍が少ないので気がついたらここまで来た、といった感じがする。背水の陣で臨む佐藤二冠は予想通り相矢倉を目指す。これに渡辺も応じてがっちりと組み合った定跡形となった。ただ定跡形とはいえタイトル戦で40手までノータイムというのは異常だ。渡辺のほうはここまで35分使っており、どうも佐藤のほうに余裕のない焦りのようなものが伝わってくる。こうした所がのちのち微妙に影響するのだろうか。
早いテンポですらすらと進んだが駒組が飽和状態に近付くにつれて考えないわけにはいかない。佐藤は41手目▲2五歩と銀を△1三に追いやってからおもむろに穴熊に囲った。渡辺の得意を逆用した形である。これに対して後手はスズメ刺しから必殺の△9三桂を跳ねて端攻めを狙う。先手の▲9九玉が目標になっている。しかも囲いに手をかけた分、攻撃態勢が遅れている。上図の封じ手の局面は4七の銀を5七に引いたところだがその前の▲5九角と端飛車とのバランスが悪いように見える。素人目には佐藤の作戦が変調だ。後手は指し方がわかりやすい。玉を固めておいて一番いいタイミングで9筋を攻めればいいのだから。
後手の封じ手は十中八九△4二銀だろう。いきなり桂を跳ねてみても▲6五桂の傷がある。それに対する先手は流れからいって▲4六歩か。ここまでの局面を見る限りでは後手にアドバンテージがありそうだが、明日はどういった結末を迎えるのだろうか。楽しみである。
渡辺が竜王防衛に王手をかけて第五局が始まった。竜王四連覇となれば新記録となるがどうもピンと来ない。やはり渡辺の他棋戦での活躍が少ないので気がついたらここまで来た、といった感じがする。背水の陣で臨む佐藤二冠は予想通り相矢倉を目指す。これに渡辺も応じてがっちりと組み合った定跡形となった。ただ定跡形とはいえタイトル戦で40手までノータイムというのは異常だ。渡辺のほうはここまで35分使っており、どうも佐藤のほうに余裕のない焦りのようなものが伝わってくる。こうした所がのちのち微妙に影響するのだろうか。
早いテンポですらすらと進んだが駒組が飽和状態に近付くにつれて考えないわけにはいかない。佐藤は41手目▲2五歩と銀を△1三に追いやってからおもむろに穴熊に囲った。渡辺の得意を逆用した形である。これに対して後手はスズメ刺しから必殺の△9三桂を跳ねて端攻めを狙う。先手の▲9九玉が目標になっている。しかも囲いに手をかけた分、攻撃態勢が遅れている。上図の封じ手の局面は4七の銀を5七に引いたところだがその前の▲5九角と端飛車とのバランスが悪いように見える。素人目には佐藤の作戦が変調だ。後手は指し方がわかりやすい。玉を固めておいて一番いいタイミングで9筋を攻めればいいのだから。
後手の封じ手は十中八九△4二銀だろう。いきなり桂を跳ねてみても▲6五桂の傷がある。それに対する先手は流れからいって▲4六歩か。ここまでの局面を見る限りでは後手にアドバンテージがありそうだが、明日はどういった結末を迎えるのだろうか。楽しみである。
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