マイナビ女子オープンは矢内が連勝2009/07/02 23:39

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女流のタイトル戦が大阪で行われるのは珍しい。しかも対局場が料亭で対局者の矢内、岩根とも和服というのも男性プロにはない華やかさを感じさせる。対局者や棋士、関係者が力を合わせて将棋の女流の最高のタイトル戦の格を築き上げようとしている。打ち上げの料理も紹介されており、見るからに高級感を漂わせ美味しそうである。こうした女流のタイトル戦を観て、いつかは自分もあの夢の舞台に立ってみたいと若手女流の励みにもなる。LPSAの影響か、女流育成会が発展的解消されて研修会に組み込まれた。C1に昇級すると仮会員の資格者になり、女流棋戦に参加し一定の成績を上げると晴れて正会員になるという。傍から見ると非常にわかりにくい制度である。

こうした制度の変更の意図は犬猿のLPSAに対抗して新人女流棋士を囲い込むことにある。その適用者が初めて出た。単に資格者なので資格申請をすることで仮会員となる。C1昇級というレベルが適切なのか疑問もある。研修会ではA2に昇級すると奨励会の仮入会の6級となる。さらに奨励会を退会して女流棋士に転向する場合には奨励会の段級をそのまま移行するルールがあったはずだ。今回の挑戦者の岩根はその第一号。つまり、見掛け上奨励会入会できないレベルで一年間の一定の成績を挙げることと、奨励会の2級での退会を同等のレベルとして扱うことになってしまう。ここらに制度上の矛盾が感じられる。現在奨励会に女子がいるが彼女らが女流プロに転向する場合どうなるのか。

おっと話が脱線してしまった。将棋のほうは中継で詳細に解説されているが、矢内のまったりとした実戦的な指し口が印象に残った。岩根は長考派らしく序盤で時間を投入し、終盤の勝負ところでポッキリ折れるイメージがある。矢内の作戦はある程度想定できるのだからもう少し対策を練っておきたいところだ。2連敗でもう後がなくなった。

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