マイナビ女子オープンは矢内の三連勝で終幕 ― 2009/07/15 23:58
http://mynavi-open.jp/
すべての女流棋士の夢舞台であるタイトル戦、マイナビ女子オープンが終幕した。見ている側もあっという間の出来事だった。岩根の出産で直前の対局延期と何かと話題を振りまいたのも束の間で矢内が万全に三連勝のストレートで防衛し連覇を果たした。これまで序盤の長考が響いて終盤に競り負けていた岩根は、三間飛車と目先を変えて序盤は飛ばしていく。48手目△6一歩と謝らせたところでは振り飛車がわずかに指しやすい形勢であろう。しかし矢内の辛抱に焦らされてしまう。1筋からの攻めは暴発に近い。ここは一旦は▲6五桂と捌いておくところではないか。それでも端攻めから5筋を攻めているうちに微妙な形勢になっていく。
しかし82手目で岩根が先に1分の秒読みに入る。矢内は残り20分。難解な局面でこの差は大きい。矢内の勝負術は中盤まで互角に近ければ終盤力の差で勝ち切れるというもの。先に秒読みになると、なかなか集中力を持続させるのも大変で、勝ちの局面でもそれまでの疲労がたまって逃してしまうケースも多い。本局も121手目に▲3二銀成と金を取ったところで突然先手勝ちの局面が現れた。123手目▲2二竜のところで▲2三金と打ては大トン死である。これを逃してからは先手の勝ちはなくなった。それでも岩根は非勢のなか秒読みを指し続けたが矢内は徐々に差を広げていき手堅く寄せ切った。総手数158手の熱戦であったが結局は大舞台での経験の差が出たといってもいいだろう。
厳しいようだが、やはり挑戦者としては1勝するのが最低限の義務と考える。矢内の辛い指し口は絶対に負けられないとの執念を感じさせる。その実戦的な指し方は持ち時間の短いアマにも十分に参考になる。岩根は捲土重来、これを糧に次なるチャンスを生かしてほしいものだ。
すべての女流棋士の夢舞台であるタイトル戦、マイナビ女子オープンが終幕した。見ている側もあっという間の出来事だった。岩根の出産で直前の対局延期と何かと話題を振りまいたのも束の間で矢内が万全に三連勝のストレートで防衛し連覇を果たした。これまで序盤の長考が響いて終盤に競り負けていた岩根は、三間飛車と目先を変えて序盤は飛ばしていく。48手目△6一歩と謝らせたところでは振り飛車がわずかに指しやすい形勢であろう。しかし矢内の辛抱に焦らされてしまう。1筋からの攻めは暴発に近い。ここは一旦は▲6五桂と捌いておくところではないか。それでも端攻めから5筋を攻めているうちに微妙な形勢になっていく。
しかし82手目で岩根が先に1分の秒読みに入る。矢内は残り20分。難解な局面でこの差は大きい。矢内の勝負術は中盤まで互角に近ければ終盤力の差で勝ち切れるというもの。先に秒読みになると、なかなか集中力を持続させるのも大変で、勝ちの局面でもそれまでの疲労がたまって逃してしまうケースも多い。本局も121手目に▲3二銀成と金を取ったところで突然先手勝ちの局面が現れた。123手目▲2二竜のところで▲2三金と打ては大トン死である。これを逃してからは先手の勝ちはなくなった。それでも岩根は非勢のなか秒読みを指し続けたが矢内は徐々に差を広げていき手堅く寄せ切った。総手数158手の熱戦であったが結局は大舞台での経験の差が出たといってもいいだろう。
厳しいようだが、やはり挑戦者としては1勝するのが最低限の義務と考える。矢内の辛い指し口は絶対に負けられないとの執念を感じさせる。その実戦的な指し方は持ち時間の短いアマにも十分に参考になる。岩根は捲土重来、これを糧に次なるチャンスを生かしてほしいものだ。
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