発見!ノストラダムス『失われた予言書』2009/07/06 23:05

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「週刊世界百不思議」という雑誌が講談社より毎週刊行されている。これまでも書店に並んでいるのをチラッと見たことがあるが、月刊誌『ムー』のように少々妖しげな不思議話がオールカラーのビジュアル化とともに紹介されている。きっといつかノストラダムスネタも出てくるのではと、それとなく気にかけていた。たまたま立ち寄った書店で、No.16の2009年7月9日号の表紙に「怪奇」というテーマで「2012年、地球は滅亡する―ノストラダムス『失われた予言書』」という記事が目に留まった。現時点でノストラダムスをネタとして取り込むのは、2012年の予言のコジツケ位しかない。最近ヒストリー・チャンネルで「ノストラダムス・2012年の預言」という番組が放映されたが元ネタはこれに違いない。

記事の冒頭にはラモッティが取り上げた予言絵画のカラーが載っている。そこに「9.11テロを予言する燃えさかる塔」のカラー水彩画が紹介されている。ご丁寧に世界貿易センタービルの似た角度の写真もある。ノストラダムスが本当に予言絵画でこの事件を見通したのだろうか。ラモッティの著作"The Nostradamus code"を見ると、プレート15で東方世界における「燃える砦」というタイトルがついており、1990年の湾岸戦争に当てはめている。2001年の事件後にご都合主義で解釈を変えてしまったのはこの業界の常套手段といえる。では、本題の「2012年地球滅亡」説で何が語られているか。やはりというべきか、プレート70の「人類を待ち受ける新たなる進化」を解釈し、3度の日食が起こる1992~2012年に該当するとしている。

ラモッティの本では、この絵画に対応する予言を予兆詩73番に置いているが、それへの言及もない。今更ながらノストラダムスの『失われた予言書』の「発見」などというハッタリは勘弁してほしいものだ。