将棋世界2009年7月号を読んだ ― 2009/06/04 23:38
将棋世界7月号が発売されている。発行は日本将棋連盟なのだが販売は毎日コミュニケーションズになっている。最近は将棋世界の発行部数が増えているという。これは毎コミの販売による販路の拡大と編集部による企画の面白さによるのではないかと思う。タイトル戦は名人戦の第2局と第3局の観戦記で、谷川、高橋というA級棋士でどちらも名人戦の大舞台の経験者という重厚な布陣を敷いた。企画モノとしては「関西若手四強を語る」、若くて有望な棋士を将棋ファンにアピールしていこうとの意図が感じられる。なかでも稲葉はあと一歩でタイトル戦の挑戦者というチャンスだったが惜しかった。そして「橋本・村山の順位戦大予想!」の恒例企画。本来プロがこういう予想をするのは味が悪いせいか本音は隠されている。
ちなみに自分もここで予想しておこう。まずA級は◎木村○羽生か郷田、B級1組は◎渡辺○久保、B級2組◎橋本○阿久津、C級1組は◎宮田○広瀬、C級2組は◎豊島○佐藤天▲稲葉×糸谷とこんなところだろうか。通算勝率から見るとどうしても若手中心となってしまう。まあ順位戦はこれまでも様々なドラマが誕生してきたし、ベテランだって序盤に白星が集まれば十分にチャンスがでてくる。予想通りいかないところに面白さがある。最終回となった「指し込み2番勝負!!」はここにきて事件が起きた。というか編集部の思惑通りに事件を起こしたというべきか。鈴木八段が新人の西川四段を香落ち、角落ちと圧倒。この結果自体はそれほど驚くこともない。昔A級vs若手四段の角落ち戦があったが大山十五世が小林四段に一発入れたのを思い出す。
若手からみると過激企画の犠牲者が出てしまったということになろう。もとよりプロ同士の角落ちなんて技術的にいえば問題にならない。しかしプロといえど生身の人間なのである。プレッシャーのかかる条件がそろえば力を発揮できないことだってある。西川は四段になったばかりで、対局数もまだ一ケタ、始めての企画もの、慣れない関東での対局、早指しで強気な振り飛車党の鈴木が相手と嫌な条件がそろっていた。だからといってプロとしては弁解できるものではない。本人は相当辛いはずだが、その分読者受けしていると思えば雑誌の売り上げに貢献したことになろう。今後公式戦で結果を出せばいいのだから。
ちなみに自分もここで予想しておこう。まずA級は◎木村○羽生か郷田、B級1組は◎渡辺○久保、B級2組◎橋本○阿久津、C級1組は◎宮田○広瀬、C級2組は◎豊島○佐藤天▲稲葉×糸谷とこんなところだろうか。通算勝率から見るとどうしても若手中心となってしまう。まあ順位戦はこれまでも様々なドラマが誕生してきたし、ベテランだって序盤に白星が集まれば十分にチャンスがでてくる。予想通りいかないところに面白さがある。最終回となった「指し込み2番勝負!!」はここにきて事件が起きた。というか編集部の思惑通りに事件を起こしたというべきか。鈴木八段が新人の西川四段を香落ち、角落ちと圧倒。この結果自体はそれほど驚くこともない。昔A級vs若手四段の角落ち戦があったが大山十五世が小林四段に一発入れたのを思い出す。
若手からみると過激企画の犠牲者が出てしまったということになろう。もとよりプロ同士の角落ちなんて技術的にいえば問題にならない。しかしプロといえど生身の人間なのである。プレッシャーのかかる条件がそろえば力を発揮できないことだってある。西川は四段になったばかりで、対局数もまだ一ケタ、始めての企画もの、慣れない関東での対局、早指しで強気な振り飛車党の鈴木が相手と嫌な条件がそろっていた。だからといってプロとしては弁解できるものではない。本人は相当辛いはずだが、その分読者受けしていると思えば雑誌の売り上げに貢献したことになろう。今後公式戦で結果を出せばいいのだから。
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