ゴーン・テキスト ― 2009/08/13 23:15
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4163686703.html
カルロス・ゴーン ゴーン・テキスト―ビジネスの教科書 文藝春秋 2006年12月 を読んだ。ゴーンといえば、瀕死の状態にあった日産を独特のビジネス手法で見事に再生させた経営のプロである。この本は副題にあるようにゴーンの経験から論じたすべてのビジネスマンへの明確なメッセージとなっている。グローバル化が進む世界のなかでいかに日産を復活させていったか、ゴーンのスピーチの抜粋はあたかも生きた教材であるかのように語りかける。この本は単なるビジネス書ではなく、後ろ半分には英語のテキストが載っており、付録にCDもついている。これを基に英語の暗誦の練習もできるような工夫がされている。時系列に沿って面白いエピソードも盛り込まれているので自分が経営者にでもなった気分になる。
ゴーンの金言集は、ビジネスはもちろんのこと、何か目標を持って突き進んでいく人であればその考え方は相通じるものがありいろいろと応用が利く。心に残ったものを少しメモしておく。「規範や前例にとらわれるな」新たな変革を起こす場合には、お役所のような事勿れ主義ではチャレンジすることもかなわない。目標を達成するのに障害となっているものが何なのかを見極めて挑戦すること。「優れた商品さえあれば、解決できない問題はない」なるほどこれが企業の鉄則なのか。最近のハイブリッド車のヒットを見るとよくわかる。「結果をともなわないリーダーシップは長続きしない」これは身近でも痛切に感じるところである。「グローバルに行け!」「「多様性」は強力な武器になる」「将来自分は何をやりたいのか」「失敗の中にこそ成功の芽がある」等々。
英語のテキストのほうは一部専門用語もあるが、割合平易な言葉でのスピーチなのでビジネス英語を勉強する人に最適である。そういえば一時期アメリカの大統領選のときのオバマ大統領の英語のスピーチも本になっていたが発想はまったく一緒である。CDも聞いてみたがゴーンの肉声はヒアリングのトレーニングにもなろう。聴衆のリアクションや一部ゴーンの日本語スピーチも面白い。
カルロス・ゴーン ゴーン・テキスト―ビジネスの教科書 文藝春秋 2006年12月 を読んだ。ゴーンといえば、瀕死の状態にあった日産を独特のビジネス手法で見事に再生させた経営のプロである。この本は副題にあるようにゴーンの経験から論じたすべてのビジネスマンへの明確なメッセージとなっている。グローバル化が進む世界のなかでいかに日産を復活させていったか、ゴーンのスピーチの抜粋はあたかも生きた教材であるかのように語りかける。この本は単なるビジネス書ではなく、後ろ半分には英語のテキストが載っており、付録にCDもついている。これを基に英語の暗誦の練習もできるような工夫がされている。時系列に沿って面白いエピソードも盛り込まれているので自分が経営者にでもなった気分になる。
ゴーンの金言集は、ビジネスはもちろんのこと、何か目標を持って突き進んでいく人であればその考え方は相通じるものがありいろいろと応用が利く。心に残ったものを少しメモしておく。「規範や前例にとらわれるな」新たな変革を起こす場合には、お役所のような事勿れ主義ではチャレンジすることもかなわない。目標を達成するのに障害となっているものが何なのかを見極めて挑戦すること。「優れた商品さえあれば、解決できない問題はない」なるほどこれが企業の鉄則なのか。最近のハイブリッド車のヒットを見るとよくわかる。「結果をともなわないリーダーシップは長続きしない」これは身近でも痛切に感じるところである。「グローバルに行け!」「「多様性」は強力な武器になる」「将来自分は何をやりたいのか」「失敗の中にこそ成功の芽がある」等々。
英語のテキストのほうは一部専門用語もあるが、割合平易な言葉でのスピーチなのでビジネス英語を勉強する人に最適である。そういえば一時期アメリカの大統領選のときのオバマ大統領の英語のスピーチも本になっていたが発想はまったく一緒である。CDも聞いてみたがゴーンの肉声はヒアリングのトレーニングにもなろう。聴衆のリアクションや一部ゴーンの日本語スピーチも面白い。
なぜ、嫌な奴ほどいい目にあうのか? ― 2009/04/15 23:53
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4569620108.html
ゲリー・ラング&トッド・ドムク 金子一雄=訳 なぜ、嫌な奴ほどいい目にあうのか?―邪悪な人物に翻弄されない人間関係術 PHP研究所 2002年 を読んだ。原題は"CAIN AND ABEL AT WORK"(職場におけるカインとアベル)で2001年に出版された。カインとアベルと聞いてピンとくる人は聖書に慣れ親しんだ人だろう。旧約聖書の創世記に出てくる。兄カインは弟アベルを神への献げ物の件で自らの策略により殺してしまう。その後、カインは罰としてノドの地に追放されるが、結局幸福と富と権力を手に入れる。一方アベルは殺されて人生をめちゃくちゃにされた。この本では、話をものすごく単純化するために、便宜上善人をアベル型人間、悪人をカイン型人間と分類している。
どこの組織にもいる「カイン型人間像」をテーマに、実例をベースに多彩な分析を行っている。カイン型人間は邪悪で狡猾な性質を持っており、いろいろな手口で言葉を操り、嘘をついては自己保身に邁進する。その背後でいつも犠牲となるのがアベル型人間である。どこの組織でも一人や二人、すぐにカイン型人間が思い浮かぶだろう。本書では実例も多く取り上げられていて思わず膝を叩いてしまう話もある。しかし本文でも触れている通り実際の人間はそんな単純でもなく、アベル度とカイン度がある程度の割合で混ざり合っている。まずは自分自身を総点検、善良であるがゆえにいつも割を食っているアベル型、権力を握って常に悪だくみを働かせようとするカイン型がどれだけ入っているか・・・
本書ではいずれもカイン型の悪だくみが描き出されているが、似たような事象は自分たちの日常でも多かれ少なかれ起きているに違いない。それに対する処世術というのも理解できるが、最後のエピソードでは水戸黄門のごとく正義の味方のアベル型にカイン型が敗北する勧善懲悪のシナリオを書き足している。現実の世界ではそんなに事がうまく運ぶとも限らない。どちらかといえばアベル型を自認しているが、本日配布された昇給額がたったの3000円なのには驚いた。ほとんど中学生の小遣いでしかない。現実はカイン型人間が幅を利かせて富の配分を横取りしているのかもしれない。(涙)本書の良きアドバイスをぜひとも有効活用したいものだ。
ゲリー・ラング&トッド・ドムク 金子一雄=訳 なぜ、嫌な奴ほどいい目にあうのか?―邪悪な人物に翻弄されない人間関係術 PHP研究所 2002年 を読んだ。原題は"CAIN AND ABEL AT WORK"(職場におけるカインとアベル)で2001年に出版された。カインとアベルと聞いてピンとくる人は聖書に慣れ親しんだ人だろう。旧約聖書の創世記に出てくる。兄カインは弟アベルを神への献げ物の件で自らの策略により殺してしまう。その後、カインは罰としてノドの地に追放されるが、結局幸福と富と権力を手に入れる。一方アベルは殺されて人生をめちゃくちゃにされた。この本では、話をものすごく単純化するために、便宜上善人をアベル型人間、悪人をカイン型人間と分類している。
どこの組織にもいる「カイン型人間像」をテーマに、実例をベースに多彩な分析を行っている。カイン型人間は邪悪で狡猾な性質を持っており、いろいろな手口で言葉を操り、嘘をついては自己保身に邁進する。その背後でいつも犠牲となるのがアベル型人間である。どこの組織でも一人や二人、すぐにカイン型人間が思い浮かぶだろう。本書では実例も多く取り上げられていて思わず膝を叩いてしまう話もある。しかし本文でも触れている通り実際の人間はそんな単純でもなく、アベル度とカイン度がある程度の割合で混ざり合っている。まずは自分自身を総点検、善良であるがゆえにいつも割を食っているアベル型、権力を握って常に悪だくみを働かせようとするカイン型がどれだけ入っているか・・・
本書ではいずれもカイン型の悪だくみが描き出されているが、似たような事象は自分たちの日常でも多かれ少なかれ起きているに違いない。それに対する処世術というのも理解できるが、最後のエピソードでは水戸黄門のごとく正義の味方のアベル型にカイン型が敗北する勧善懲悪のシナリオを書き足している。現実の世界ではそんなに事がうまく運ぶとも限らない。どちらかといえばアベル型を自認しているが、本日配布された昇給額がたったの3000円なのには驚いた。ほとんど中学生の小遣いでしかない。現実はカイン型人間が幅を利かせて富の配分を横取りしているのかもしれない。(涙)本書の良きアドバイスをぜひとも有効活用したいものだ。
「解説・都市ガス」を読んだ ― 2009/03/19 23:42
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4478240221.html
日本ガス協会=編著 解説・都市ガス―身近なエネルギーの素顔 ダイヤモンド社 1985年 を読んだ。この本は24年も前の本なので当然ながらすでに絶版となっている。昨今は地球温暖化の対策とともにエネルギー問題が大きくクローズアップされている。少し前に油の価格が高騰してガソリンがリッター200円近くまで上昇したのは記憶に新しい。最近はテレビコマーシャルも出ているが、当時は都市ガス事業について一般にあまり知られていなかった。後書きにあるように、電気、石油、石炭などに関する書籍は数多く出ているが都市ガスに関するものが一つも出てなかった。本書はそんなガスの基本知識の啓蒙書として書かれている。
都市ガスに関わる雑多な話を盛り込むが専門用語を極力使わないようにして判り易さに重点が置かれている。当然のことながら技術的な情報はすっかり古くなっているが、ガスが使用された歴史などは興味深い所も多い。日本で都市ガス事業なるものが誕生したのが明治5年(1872)、横浜の馬車道通りにガス灯を点したのが最初というから意外にもガス利用の歴史は100年とちょっとしか経っていない。略年表によると、最初に都市ガスを利用したのが1857年薩摩藩の藩主である島津斉彬(NHK大河の篤姫の父君)という。石燈籠を石炭ガスで点燈した。もっとも石井研堂の『明治事物起源』(1907)にもっと古いガスの使用例もあるそうだ。もともとガスは照明用のガス灯として出発している。
現在では、ガス事業というと主に熱用へと用途が変化している。自分が子供の頃はまだ石炭が主な暖房の熱源として利用されていた。昭和44年都市ガスの原料としてLNGの輸入が始まった。公害問題などが深刻化していたこともあり、クリーンな原料LNGが使われ始めたという。本書は都市ガスの入門編の一般書として面白く読めた。
日本ガス協会=編著 解説・都市ガス―身近なエネルギーの素顔 ダイヤモンド社 1985年 を読んだ。この本は24年も前の本なので当然ながらすでに絶版となっている。昨今は地球温暖化の対策とともにエネルギー問題が大きくクローズアップされている。少し前に油の価格が高騰してガソリンがリッター200円近くまで上昇したのは記憶に新しい。最近はテレビコマーシャルも出ているが、当時は都市ガス事業について一般にあまり知られていなかった。後書きにあるように、電気、石油、石炭などに関する書籍は数多く出ているが都市ガスに関するものが一つも出てなかった。本書はそんなガスの基本知識の啓蒙書として書かれている。
都市ガスに関わる雑多な話を盛り込むが専門用語を極力使わないようにして判り易さに重点が置かれている。当然のことながら技術的な情報はすっかり古くなっているが、ガスが使用された歴史などは興味深い所も多い。日本で都市ガス事業なるものが誕生したのが明治5年(1872)、横浜の馬車道通りにガス灯を点したのが最初というから意外にもガス利用の歴史は100年とちょっとしか経っていない。略年表によると、最初に都市ガスを利用したのが1857年薩摩藩の藩主である島津斉彬(NHK大河の篤姫の父君)という。石燈籠を石炭ガスで点燈した。もっとも石井研堂の『明治事物起源』(1907)にもっと古いガスの使用例もあるそうだ。もともとガスは照明用のガス灯として出発している。
現在では、ガス事業というと主に熱用へと用途が変化している。自分が子供の頃はまだ石炭が主な暖房の熱源として利用されていた。昭和44年都市ガスの原料としてLNGの輸入が始まった。公害問題などが深刻化していたこともあり、クリーンな原料LNGが使われ始めたという。本書は都市ガスの入門編の一般書として面白く読めた。
3時間で読める!ビジネス新書900冊 ― 2009/01/20 22:46
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4334934366.html
新書マップ編集部編著 3時間で読める!ビジネス新書900冊 光文社 2008年 を読んだ。タイトルにあるように3時間もかからずに読み終えた。ハードカバーの人文書は重くてかさばるので電車で読むには不向きである。そこで移動の時には文庫や新書を鞄に忍ばせ、時間のあるとき読むことになる。ところが最近はいろいろな出版社から多彩なテーマで新書の新刊が出版されている。タイトルを凝ったものの中には、いったい何について書かれた本であるか見当もつかないものがある。せっかく読むのだから少しでも面白くて有用なものを選びたいと思うが、これがなかなか難しい。
この本はニュース別・テーマ別に整理されており、読書ガイドがそれぞれの本のアウトラインを簡潔に示してくれる。パート1は「旬のニュースを新書で理解する」。最近ニュースでよく耳にするキーワードが並ぶ。聞いたことがある話でも実際にはよく理解できていない事項も多いのでこういったナビゲーションはありがたい。パート2は「ビジネスパーソンに重要な70のテーマを新書で理解する」は社会人であれば知っておきたいテーマばかりである。その中にはすでに読んだ本も含まれている。基本的には一つのテーマにお勧めの10冊を絞り込んでいるので、知りたいテーマにさらにフォーカスを当てて絞り込むことができる。
こういった「知のアーカイブ」は適切な本を検索することでハズレが少なくなり時間の節約にもなる。新聞のような「天から神様が見て書いたような文章」ではつまらない。一つのテーマに対しても著者の立場からの視点により様々な見方につながる。ウェブ版もあるので今後は是非利用していきたい。
http://shinshomap.info/search.php
新書マップ編集部編著 3時間で読める!ビジネス新書900冊 光文社 2008年 を読んだ。タイトルにあるように3時間もかからずに読み終えた。ハードカバーの人文書は重くてかさばるので電車で読むには不向きである。そこで移動の時には文庫や新書を鞄に忍ばせ、時間のあるとき読むことになる。ところが最近はいろいろな出版社から多彩なテーマで新書の新刊が出版されている。タイトルを凝ったものの中には、いったい何について書かれた本であるか見当もつかないものがある。せっかく読むのだから少しでも面白くて有用なものを選びたいと思うが、これがなかなか難しい。
この本はニュース別・テーマ別に整理されており、読書ガイドがそれぞれの本のアウトラインを簡潔に示してくれる。パート1は「旬のニュースを新書で理解する」。最近ニュースでよく耳にするキーワードが並ぶ。聞いたことがある話でも実際にはよく理解できていない事項も多いのでこういったナビゲーションはありがたい。パート2は「ビジネスパーソンに重要な70のテーマを新書で理解する」は社会人であれば知っておきたいテーマばかりである。その中にはすでに読んだ本も含まれている。基本的には一つのテーマにお勧めの10冊を絞り込んでいるので、知りたいテーマにさらにフォーカスを当てて絞り込むことができる。
こういった「知のアーカイブ」は適切な本を検索することでハズレが少なくなり時間の節約にもなる。新聞のような「天から神様が見て書いたような文章」ではつまらない。一つのテーマに対しても著者の立場からの視点により様々な見方につながる。ウェブ版もあるので今後は是非利用していきたい。
http://shinshomap.info/search.php
世界でいちばんやる気がないのは日本人 ― 2008/11/16 23:14
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4062725029.html
可兒鈴一郎 世界でいちばんやる気がないのは日本人―成果主義が破壊した「ジャパン・アズ・No.1」 講談社+α新書 2008年 を読んだ。随分とインパクトのあるタイトルである。日本人といえば世界でも勤勉な民族として見られている、はずであった。それが異変が起こって日本人が極端にやる気をなくしているという。当然ホンマかいなとなるが本書の冒頭で「各国における従業員のエンゲージメント」のデータが示されており、思わずう~んと唸ってしまう。エンゲージメントとは経営用語で仕事への意欲を表している。最近では勝ち組・負け組などと競争社会の二極化が進み国際競争力が凋落している。では仕事への意欲とはどのようにして測っているのか。
エンゲージメントは「組織の未来を真剣に考える」「現在の組織に勤めていることを自慢できる」という感情的要素と「所属部著の組織の業績への貢献度の理解」「組織の成功のための努力する意志」という理性的要素から成り立つという。なるほど、日本の風土では上層部からおりてきた仕事を着実にこなすのが美徳とされていて現場のマネージメントに問題がある場合が多い。その一因として成果主義の導入がある。日本では従来年功序列型の人事制度を取ってきたが、システムだけ欧米の「目標管理制度」を真似て、いきなり個人プレーを優先させるというのは無理がある。さらには人件費の抑制に利用と本来の目的を完全に見失ってモチベーションの低下を招いている。
この著者は北欧企業に勤めた経験からいかにしてエンゲージメントを高めていくか、アドバイスしてくれる。各章末にはポイントを箇条書きで挙げているという親切さである。確かに理解はしやすいのだが、本文にある「自分自身で考え、リスクを取って行動する。」と相反している感じがしないでもない。
可兒鈴一郎 世界でいちばんやる気がないのは日本人―成果主義が破壊した「ジャパン・アズ・No.1」 講談社+α新書 2008年 を読んだ。随分とインパクトのあるタイトルである。日本人といえば世界でも勤勉な民族として見られている、はずであった。それが異変が起こって日本人が極端にやる気をなくしているという。当然ホンマかいなとなるが本書の冒頭で「各国における従業員のエンゲージメント」のデータが示されており、思わずう~んと唸ってしまう。エンゲージメントとは経営用語で仕事への意欲を表している。最近では勝ち組・負け組などと競争社会の二極化が進み国際競争力が凋落している。では仕事への意欲とはどのようにして測っているのか。
エンゲージメントは「組織の未来を真剣に考える」「現在の組織に勤めていることを自慢できる」という感情的要素と「所属部著の組織の業績への貢献度の理解」「組織の成功のための努力する意志」という理性的要素から成り立つという。なるほど、日本の風土では上層部からおりてきた仕事を着実にこなすのが美徳とされていて現場のマネージメントに問題がある場合が多い。その一因として成果主義の導入がある。日本では従来年功序列型の人事制度を取ってきたが、システムだけ欧米の「目標管理制度」を真似て、いきなり個人プレーを優先させるというのは無理がある。さらには人件費の抑制に利用と本来の目的を完全に見失ってモチベーションの低下を招いている。
この著者は北欧企業に勤めた経験からいかにしてエンゲージメントを高めていくか、アドバイスしてくれる。各章末にはポイントを箇条書きで挙げているという親切さである。確かに理解はしやすいのだが、本文にある「自分自身で考え、リスクを取って行動する。」と相反している感じがしないでもない。
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