将棋A級順位戦も佳境に入った2009/01/22 23:41

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今、出張先の福岡のホテルでこれを書いている。どうも慣れない環境でキーボードを打っていると何度もデータが消えてしまい、悲しいことに書き直しの憂き目に合っている。上の将棋連盟のウェブサイトの昨日の対局結果を覗いてみると、A級順位戦で谷川が木村に敗れていた。順位戦の星取りの成績表は朝日との共催になってからフォーマットが変更になっている。以前は将棋雑誌と同様に縦書きだったのが横書きになった。どちらがいいということもないが、これも時代の流れなのだろう。さらに「席順に並び替え」のボタンを押すと、順位を加味した勝ち星に並び変わるので各人の現在置かれている状況が一目瞭然である。星取り表を睨みながら頭のなかでソートをかけていたのが懐かしい。

今期のA級順位戦は近年稀に見る混戦模様で、全勝はおろか1敗もいない。かろうじてトップに立つのが郷田で5勝(2敗)、4勝が3人、3勝が6人とすでに全員が3勝以上挙げている。谷川はA級では27期連続と最古参であるが、昨日の手痛い黒星で8番手に落ちた。A級から降級するのは9位と10位であるから崖っぷちに立っている。前期はこれまでA級上位の常連だった谷川と佐藤の星が伸びず、降級の危機に陥った。最後は底力を発揮して何とかピンチを凌いだが今期は順位が悪い。終盤の2局は一斉対局となり熾烈なサバイバルレースが繰り広げられる。下位の4勝止まりは確実にアウトであろう。8回戦は藤井-鈴木、丸山-谷川が生き残りを賭けた勝負となる。

B級1組もやはり混戦であるが、昇級は上位4人に絞られたといっていいだろう。注目の渡辺は竜王戦では活躍しているが、順位戦ではどうにも星が伸びてこない。今期の昇級もすでに絶望的である。B1から昇級できないのは、裏返せばA級から陥落したのと同じこと。永世称号を持つものが未だにA級の経験がないというは前代未聞である。是非とも奮起を期待したい。

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