棋聖戦最終局は羽生が勝ち、久々の四冠に2008/07/18 23:56

http://sankei.jp.msn.com/culture/shogi/shogi.htm
フルセットに持ち込まれた棋聖戦が終わった。結果は既報の通り羽生が勝って8年ぶりに棋聖のタイトルを手にした。佐藤は残念ながら七連覇を逃してしまい、棋王の一冠に後退。羽生は現在王位戦も戦っており五冠への道も開けている。となると、あの奇跡の七冠再びとの期待も高まってくるが竜王戦、棋王戦とも挑戦者までにまだまだ道のりが遠い。ここ数年羽生は一時期の神がかり的な強さを潜めていたが、ここに来て勝負強さが戻ってきたようにも見える。勝ちへの執着心が終盤の手の震えにも表れているのではないか。

上のサイトで棋譜を並べてみると、振り駒で佐藤の先手。羽生は後手一手損角換わりからダイレクト向かい飛車。12手目▲6五角と△7四角の交換の後、佐藤は得意の居飛車穴熊へ囲う。羽生は32手目△6五角と筋違い角を打って1歩得を図ったのが作戦。桂馬を成り棄てて3筋にと金を作ったところでは後手指せそうだが、実戦的には穴熊玉は遠いので先手が勝ちやすいと思う。中盤戦は押したり引いたりとねじりあいが続く。佐藤の感想では▲5六角と飛車銀両取りに打った手が次の△8六歩を見落としていて良くなかった。まさに両取り逃げるべからずを実践した手である。ここをこじ開けて8七から桂馬を打つ展開になると穴熊は脆い。

終盤も緩みなく、最後はきっちり即詰みに打ちとった。改めて羽生の新しい指し方への適応力の凄さを見せつけられた感じがする。本日は竜王戦の決勝トーナメント、久保-阿久津戦もネット中継されていた。こちらはお互い慎重な駒組みでまったりした展開。若手の阿久津が勝って次は木村との対戦になる。竜王戦ドリーム、どこまで勝ち進めることか、こちらも注目である。