王位戦第七局は羽生の中飛車になった2007/09/25 22:24

王位戦第七局封じ手局面
http://www5.hokkaido-np.co.jp/48oui-7/
本日より王位戦七番勝負の最終局が始まった。泣いても笑ってもこの一局でタイトルの行方が決まる。今シリーズは深浦が3勝1敗と早々と王手をかけてから羽生が土俵際を踏ん張って第七局までこぎつけた。タイトル戦の最終局の先後は振り駒で決まる。お互いに先手がほしいところだったが結局深浦が先手番を握り後手の羽生は前局に引き続いて中飛車を選択した。早速中継ネットに接続して棋譜を並べてみると筆者得意の新戦法の展開に非常に似ている。18手目の△3二金から浮き飛車にして石田流にする指し方はゴキゲンが有名になる以前から大会等で愛用していた形である。

この展開を見ると羽生がどういった構想で指すのかワクワクしてくる。深浦の作戦は居飛車穴熊であるが7九の銀が手損してハッチをしめたもので後手からするとはっきりありがたい。経験的にこの浮き飛車の形に対する居飛車穴熊の作戦は駒のバランスが悪く振り飛車側が作戦勝ちになりやすい。そう思って手を進めてみると39手目▲3六歩で開戦となった。自分だったら早めに1筋の歩を突いて△1三角でこの筋を受けたい。しかし先手も囲いが不完全であるのでバランスがとれているのだろう。

封じ手の局面は▲3五歩と飛車取りに打ったところ。これも本来先手が打ちたくない歩であるが後手からの強襲を避けてゆっくりした展開に持ち込もうとの作戦か。さすがに封じ手は飛車を逃げる以外にはあり得ない。しかし3一か3二かちょこっと迷うところである。3一は角筋に入るので常識的には△3二飛と思う。それに対する先手は一旦は▲4三金と角を追う手が映る。後手としてはどこかで2一の桂馬が捌ければよくなるはず。明日の展開が楽しみである。