ノストラダムス大予言原典(諸世紀)2007/09/24 23:56

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4884810066.html
たまたま古い手帳を整理していたら上の本を注文した時のメモが見つかった。日付を見ると昭和56年。この本は今では滅多に開くこともなくなったがノストラダムス研究家であれば間違いなく手元に持っていたことだろう。五島勉氏の『ノストラダムスの大予言』で紹介され当時は事実上予言集の原典扱いをされていた。この本の初版は昭和50年3月1日で今日まで版を重ねているロングセラーとなっている。上の広告は出版された当時今は廃刊となった「UFOと宇宙」に載っていたものだ。こうした広告を見てこの本が読みたくてたまらなかった。しかし田舎の本屋では扱っておらず、ようやく手に入れたのはそれから6年後で大学生協の本屋を通じて注文をしてだ。(第8版)

当時の表紙は現行版のノストラダムスの肖像が載っているのとは違い赤いカバーでLES SIECLESという原題(?)が添えてあった。この原題は五島氏が誤訳により創作されたもので現行版では削除されている。しかし表紙のカバーを外すとその名残は残っている。原著は1949年に出版されたヘンリー・C・ロバーツのThe complete prophecies of Nostradamus(ノストラダムスの完全予言)であるが序文には「監修者のことば」、各四行詩の注釈もディクソン、ケイシー、監修者、訳者のコメントが追加されている。またヨーロッパの歴史、地理に詳しくない読者のために中世ヨーロッパと現代ヨーロッパの地図を付し、さらに一枚ペラの索引により予言の逆引きできるようにしている。

今となっては原詩のテクストの問題や翻訳のミスがあってまったく使える代物ではないが、とりあえず予言集のすべての原文が載っている資料としては画期的なものだった。正直にいうと現行版を入手したのはつい2、3年前で近所の古本屋で定価2884円の美本を420円で購入したものだ。(第24版)パラパラと目を通してみたが特に目立った改訂はない。日本におけるノストラダムスの紹介が本書ではなくてレオニの邦訳本だったらとつくづく思う。