第50期王位戦は深浦が驚異の逆転防衛を果たした ― 2009/09/30 23:40
http://www5.hokkaido-np.co.jp/50oui-7/
長い将棋界のタイトル戦の歴史で、3連勝後の4連敗というのはなかった。お隣の囲碁界では何度か起きているので将棋界には妙なジンクスがあるとされた。それが昨年の100年に1度と謂われた竜王戦であの羽生が食らってしまった。それから1年も経たないうちに、2度目の3連敗4連勝が現れるとは誰が想像しただろう。一度ジンクスが破られてしまえば、もう奇跡とは呼べないかもしれない。それでも今期の王位戦は深浦のタイトルにかける執念が優ったというべきか、驚異の防衛劇であった。逆に木村は改めて勝負の怖さを思い知っただろう。第4局の深浦の地元での一局、あのときの封じ手こそ、初タイトルを逃してしまった源であろう。ちょっとしたことで勝負の流れは変わり、木村は最後まで自分のもとに再び勝ち運を引き寄せることができなかった。
本局は華々しい空中戦。両者ともに自信のある戦型である。木村の封じ手は予想通り△6四歩だが、その後の展開がまったく予想外であった。深浦は△6四歩を予想していたか、一晩じっくり考えたであろう▲7五歩と桂頭に狙いをつける。指されてみると、なるほどと思えるが、飛車打ちから△2七歩を手抜いて指せるとの見通しがなければ、なかなか指しきれない。深浦は最終局の大一番でそこをよく踏み込んだと思う。この積極性が奏功した。63手目▲6七玉と上がったところでは上部に厚く先手が優勢に見える。後手は打った飛車がうまく使えないのが痛い。解説によると、72手目△9四金と打ったところでは後手が有望そうだが、深浦は77手目▲6五桂跳ねの秘手でもう一度流れを引き寄せる。このあたりは持ち時間も少なくなっているし難解な終盤といえる。結局93手目▲7三玉と入玉したところでは先手が余している感じがする。
それでも木村は残り1分になるまで指し続けた。勝負の趨勢がはっきりした後も投げ切れずに指し続けた。しかし残り時間10分の深浦はしっかり読みを入れて寄せ切った。最後は駒をボロボロ取って間違いのない寄せ方。これで深浦は王位を3連覇。虎の子のタイトルを守り切った。
長い将棋界のタイトル戦の歴史で、3連勝後の4連敗というのはなかった。お隣の囲碁界では何度か起きているので将棋界には妙なジンクスがあるとされた。それが昨年の100年に1度と謂われた竜王戦であの羽生が食らってしまった。それから1年も経たないうちに、2度目の3連敗4連勝が現れるとは誰が想像しただろう。一度ジンクスが破られてしまえば、もう奇跡とは呼べないかもしれない。それでも今期の王位戦は深浦のタイトルにかける執念が優ったというべきか、驚異の防衛劇であった。逆に木村は改めて勝負の怖さを思い知っただろう。第4局の深浦の地元での一局、あのときの封じ手こそ、初タイトルを逃してしまった源であろう。ちょっとしたことで勝負の流れは変わり、木村は最後まで自分のもとに再び勝ち運を引き寄せることができなかった。
本局は華々しい空中戦。両者ともに自信のある戦型である。木村の封じ手は予想通り△6四歩だが、その後の展開がまったく予想外であった。深浦は△6四歩を予想していたか、一晩じっくり考えたであろう▲7五歩と桂頭に狙いをつける。指されてみると、なるほどと思えるが、飛車打ちから△2七歩を手抜いて指せるとの見通しがなければ、なかなか指しきれない。深浦は最終局の大一番でそこをよく踏み込んだと思う。この積極性が奏功した。63手目▲6七玉と上がったところでは上部に厚く先手が優勢に見える。後手は打った飛車がうまく使えないのが痛い。解説によると、72手目△9四金と打ったところでは後手が有望そうだが、深浦は77手目▲6五桂跳ねの秘手でもう一度流れを引き寄せる。このあたりは持ち時間も少なくなっているし難解な終盤といえる。結局93手目▲7三玉と入玉したところでは先手が余している感じがする。
それでも木村は残り1分になるまで指し続けた。勝負の趨勢がはっきりした後も投げ切れずに指し続けた。しかし残り時間10分の深浦はしっかり読みを入れて寄せ切った。最後は駒をボロボロ取って間違いのない寄せ方。これで深浦は王位を3連覇。虎の子のタイトルを守り切った。
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