セザール・ド・ノートルダムに関する論文を入手した2009/09/07 23:05

先週の土曜日に久しぶりに日仏会館に行った。お目当てはパトリス・ギナールのノストラダムスに関する論文の載った” Revue Française d'Histoire du Livre Nr129、2008”(書物史のフランス誌)の閲覧だったのだが残念ながら所蔵されていなかった。(コーパス・ノストラダムス102番を参照)係りの女性に調べてもらったところ、一番近場では一ツ橋大学に保管されているらしい。今度時間の開いたときにでも、散歩がてらぶらりと足を延ばしてみよう。他に何かノストラダムス関連資料を置いていないかと図書館のパソコンで検索したところ、Gazette des Beaux-Artsの1970年総集編とデニス・パリエの”Recherches sur l'imprimerie à Paris pendant la Ligue, 1585-1594”(カトリック同盟の間のパリの印刷所に関する研究)の2冊を見つけた。さっそく閲覧申込を書いて書庫から出してもらった。

前者は1月にTerence C. Caveのセザールに関する論文”Peinture et émotion dans la poésie religieuse de César de Nostredame”(セザール・ド・ノートルダムの宗教詩における描写と情動)が載っている。ざっと中に目を通してから1枚30円のA3コピーを5枚取った。後者は以前から気になっていた本である。ノストラダムスの予言集は表紙の年代を信じるなら1568年のブノワ・リゴー版完全版以降はずっと刊行されていなかった。ところが1580年代になって突如パリで海賊版と見られる予言集が立て続けに出現している。これはいったいどういう事情があったのか。アルブロンは1555年初版の四行詩テクストがこの少し前に初めて登場したという特殊な偽作説を展開している。オーストリアのエマール・グルーバーのように論理的に見事な反論を提出しているように、この説自体信憑性が低いが、やはり何らかの根拠もあるかもしれない。

そんあ疑問に答えてくれるのではと幽かな期待し、この本はざっと見した結果、借りることにした。前半は当時の印刷事情の背景を詳述、後半は印刷物の年代順のリストアップ。ノストラダムスの予言集はリストになかったような気がする。4週間ほど手元におけるのでもう少し細かく読んでみようかと思う。