王将戦第一局は後手番の羽生がまず1勝2009/01/18 22:37

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土日にタイトル戦を開催してくれると本当に有難い。平日だとネットを見るのは帰宅した後になるので、結果を知って棋譜を並べることになる。休日にネット中継してくれると終盤の緊迫した場面をリアルタイムで観戦することができる。夕方にかけてギリギリの終盤戦を楽しめた。羽生は少し有利な局面から一見平凡な指し手を積み重ねて徐々に形勢に差をつけていく。深浦も苦しい形勢での粘りに定評があるが羽生の着実な寄せに土俵を割った。本譜の展開は深浦は先手を持って5戦全勝、そのうち羽生に2勝と絶対的な自信を持っていたが痛い敗戦である。

羽生は最近の流行である▲2六飛型は少し無理ではないかと考えている。まさに最強の盾と矛との対決なのだ。封じ手は、昨日の予想が当たり△3三同金。これに対して67手目▲7二角と飛車取りに打ったのが深浦の認めていた作戦。羽生は感想でこの手を有力と述べているが、じっと角を成るのは相当やりづらい。70手目△8六歩から銀をへこまされては後手を持ちたい感じ。78手目△2四歩で後手有利と思われるが深浦の感想ではこの手に対する▲4二歩が甘かったという。83手目▲2三歩に期待したのだろうが、羽生の△3五銀がピッタリで▲5一馬の詰めろに△2三金が読みの入った手。

その後は先手が入玉含みに粘りを見せるが手堅く寄せ切った。投了図で詰みはないが▲8六馬の一手に△同銀で受けなし。急所の馬が消えると後手玉に寄り付きが無くなる。羽生は防衛に向けて幸先のいい1勝だが七番勝負はまだ先が長い。

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