人のために人となる人 ― 2007/09/05 23:54
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4763192868.html
右近勝吉 人のために人となる人―元祖便利屋の心意気 サンマーク出版 2000年 を読んだ。上のリンクを貼るついでに紀伊国屋のウェブで「便利屋」と検索すると結構関連本が出ている。便利屋という職業が認知されたのだろう。今では電話帳の職業別にも載っているらしい。日本で便利屋(最初のうちは何でも屋)というビジネスを始めた元祖でテレビ出演もあるとのこと。こうした本は得てして自慢話に終始しやすいものだが、著者の破天荒な人生の回顧、便利屋という仕事に対するプライド、語りかけるような文章で一気に読めた。
最近実家の荷物を処分するのにいわゆる便利屋さんを頼んだ。そのときの感じでは不肖にも不用品処理業者といった受け取り方をしていた。しかしこの本を読むと仕事は多岐にわたる。便利屋に頼むのは自分でもできることをお金で肩代わりしてもらうときだ。しかし時には食事の相手とか話し相手とか、心のケアを求める依頼も多くなっているという。そこから昨今の子供や若者の問題にも踏み込んでいる。「行き場のない人のための居所を作る」といったことを実践することで、稼いだ分の幾分か社会への還元もしている。便利屋の目を通じて社会を見据えているのはなかなか面白い見方だ。
著者が明かす便利屋が成功するノウハウがいろいろと語られているが、一般の営業でもそのエッセンスには共通項があり参考になる点も多い。楽して金儲けするとろくなことはない。自らが頭と体を動かして精一杯仕事をするという著者の信条には大いに共感が持てる。
右近勝吉 人のために人となる人―元祖便利屋の心意気 サンマーク出版 2000年 を読んだ。上のリンクを貼るついでに紀伊国屋のウェブで「便利屋」と検索すると結構関連本が出ている。便利屋という職業が認知されたのだろう。今では電話帳の職業別にも載っているらしい。日本で便利屋(最初のうちは何でも屋)というビジネスを始めた元祖でテレビ出演もあるとのこと。こうした本は得てして自慢話に終始しやすいものだが、著者の破天荒な人生の回顧、便利屋という仕事に対するプライド、語りかけるような文章で一気に読めた。
最近実家の荷物を処分するのにいわゆる便利屋さんを頼んだ。そのときの感じでは不肖にも不用品処理業者といった受け取り方をしていた。しかしこの本を読むと仕事は多岐にわたる。便利屋に頼むのは自分でもできることをお金で肩代わりしてもらうときだ。しかし時には食事の相手とか話し相手とか、心のケアを求める依頼も多くなっているという。そこから昨今の子供や若者の問題にも踏み込んでいる。「行き場のない人のための居所を作る」といったことを実践することで、稼いだ分の幾分か社会への還元もしている。便利屋の目を通じて社会を見据えているのはなかなか面白い見方だ。
著者が明かす便利屋が成功するノウハウがいろいろと語られているが、一般の営業でもそのエッセンスには共通項があり参考になる点も多い。楽して金儲けするとろくなことはない。自らが頭と体を動かして精一杯仕事をするという著者の信条には大いに共感が持てる。
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