第23期竜王戦第二局はがっぷり四つの相矢倉に ― 2010/10/26 23:13

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第1局から少し間を置いて竜王戦第2局が始まった。羽生の先手、渡辺の後手でどういったオープニングになるか注目されたが、2手目に渡辺が王道を行く△8四歩。これは先手に作戦の選択権を与えた手で矢倉か角換わりのいずれでもどうぞと言っている。本譜は▲6八銀で相矢倉になったが、仮に▲2六歩だったら角換り腰掛銀の同型になったか、興味のあるところだ。もっともまだ第2局、定跡手順の一直線の研究勝負となるよりはじっくり指そうとの表れか。相矢倉と決まれば現代矢倉の指定局面まですらすら進む。羽生が矢倉を選択したからには何かテーマとなる局面があるはずで既成の手順を離れて新手がいつ出るか固唾を呑んで見守っていた。渡辺もこの形は経験豊富で得意としており、或る程度研究範囲で自信満々で受けているのだろう。
指し手を進めていくと、やはりというべきか、羽生がこれまでプロでも盲点となっていた新しい手順の組み合わせをお披露目した。それが59手目▲1五香から▲6五銀。解説を読む限りでは、これまで勝率の高かった後手54手目△3七銀に対して非常に有力な作戦らしい。渡辺がこの手を織り込み済だったかはわからないが、当然のごとく長考に入る。控え室ではこの新手に対抗できる手順を発見しきれていないという。渡辺は87分の長考で△1五香、▲6五銀、△2六銀成と進めて封じ手の局面となる。まあ、銀を打ったからには普通に▲6四銀△同歩が第一感であるが後手も△2五成銀の変化もあり、どれが最善手か迷ってしまう。羽生は80分の長考の末封じた。明日は羽生の示した手に対して渡辺が長考する番だろう。
ここらが一番の勝負どころだ。このまま難しい終盤戦に突入すれば最高棋戦にふさわしい力と力のねじり合いが見られそう。将棋の内容もここまで最先端の戦いといっていい。渡辺が後手番をキープして2連勝とするか、羽生がタイに戻すか。明日の展開が楽しみである。
第1局から少し間を置いて竜王戦第2局が始まった。羽生の先手、渡辺の後手でどういったオープニングになるか注目されたが、2手目に渡辺が王道を行く△8四歩。これは先手に作戦の選択権を与えた手で矢倉か角換わりのいずれでもどうぞと言っている。本譜は▲6八銀で相矢倉になったが、仮に▲2六歩だったら角換り腰掛銀の同型になったか、興味のあるところだ。もっともまだ第2局、定跡手順の一直線の研究勝負となるよりはじっくり指そうとの表れか。相矢倉と決まれば現代矢倉の指定局面まですらすら進む。羽生が矢倉を選択したからには何かテーマとなる局面があるはずで既成の手順を離れて新手がいつ出るか固唾を呑んで見守っていた。渡辺もこの形は経験豊富で得意としており、或る程度研究範囲で自信満々で受けているのだろう。
指し手を進めていくと、やはりというべきか、羽生がこれまでプロでも盲点となっていた新しい手順の組み合わせをお披露目した。それが59手目▲1五香から▲6五銀。解説を読む限りでは、これまで勝率の高かった後手54手目△3七銀に対して非常に有力な作戦らしい。渡辺がこの手を織り込み済だったかはわからないが、当然のごとく長考に入る。控え室ではこの新手に対抗できる手順を発見しきれていないという。渡辺は87分の長考で△1五香、▲6五銀、△2六銀成と進めて封じ手の局面となる。まあ、銀を打ったからには普通に▲6四銀△同歩が第一感であるが後手も△2五成銀の変化もあり、どれが最善手か迷ってしまう。羽生は80分の長考の末封じた。明日は羽生の示した手に対して渡辺が長考する番だろう。
ここらが一番の勝負どころだ。このまま難しい終盤戦に突入すれば最高棋戦にふさわしい力と力のねじり合いが見られそう。将棋の内容もここまで最先端の戦いといっていい。渡辺が後手番をキープして2連勝とするか、羽生がタイに戻すか。明日の展開が楽しみである。
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