THE ハプスブルクを見に行った2009/11/15 23:49

http://www.habsburgs.jp/outline.html
地下鉄大江戸線の六本木駅を降りて、東京ミッドタウンの方に向かって歩いて行くと左手に国立新美術館が見える。昨日は「THE ハプスブルク」展を見に行った。東京開催は12月14日までだが、週末に予定が入っていてなかなか時間が取れないので急きょ行こうと決めた。ハプスブルク家はヨーロッパ随一の名門王家でマクシミリアン1世やカール五世、フェルディナント1世、ルドルフ二世ら数多くの神聖ローマ皇帝を輩出している。歴代の王たちは、芸術を愛し積極的に保護したため、多くの宮廷画家が活躍する土壌を整えた。その壮大なるコレクションが晴れて日本で公開された。これは日本とオーストリア・ハンガリー二重帝国(当時)が国交を結んでから140周年というメモリアルを記念したイベントという。明治天皇が友好の印に贈った蒔絵も里帰りとして展示されていた。

会場に入ると、まずハプスブルク家の肖像画がドーンと目に入ってくる。マリア・テレジア、エリザベートの装飾は豪華絢爛、思わず見とれてしまう。イタリア絵画やドイツ絵画は16世紀のルネサンスの時代のものが圧巻である。その素晴らしさは絵画として全体的な調和にあると感じるが、これを言葉で表現するのは難しい。上のサイトでも主要な作品の画像を見ることができるが、やはり実物は迫力が違う。ひとつひとつ目に焼き付けながらゆっくりと見て回った。なかの会場は思ったより広く、また入場者も多かったので、途中二か所の映像室で休息を兼ねて解説のビデオを鑑賞した。最後のフランドル・オランダ絵画を見終わると出口のところにお約束のショップがある。記念に絵葉書を4枚購入したが、今回も残念ながらジグソーパズルは置いてなかった。

国立新美術館からの帰り道、もうまわりは暗くなっていたが東京ミッドタウンの手前のさくら通りにはずっと 「シャンゼリゼ・イルミネーション」が連なっている。ミッドタウンの1Fには「サンタツリー」が飾ってあった。まだ11月の半ばというのにすっかりクリスマスムードが漂っている。少々気が早い感じもするがこれも平和な世の中であればこそだ。