王将戦第二局は深浦の完勝で1勝1敗に ― 2009/01/29 23:52

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終始深浦の落ち着いた指し回しが光った一局だった。囲碁でいうところの中押し勝ちのような感じで終盤の捻り合いに持ち込ませなかった。深浦がこれだけ羽生と拮抗した対戦成績を挙げているのは、ひょっとして秘かに羽生の弱点に気づいたからではないだろうか。そう思わせるほどの快心譜であった。これで後手番が2連勝。今期はプロ棋士の成績で、初めて後手勝率が先手勝率を上回るのではという程の異変が起きている。奇しくも王将戦はそれを象徴するかのような展開になっている。以前のタイトル戦であれば、後手番を制したほうがタイトルを制すというのが常識であった。今期はその逆になるかもしれない。
封じ手は昨日予想した▲1七桂であったが、それに対する△1四歩が予想外であった。確かに△2五歩と打つのは先手に捌きのチャンスを与えてしまう。38手目の△9四歩も悠然と落ち着き払っている。改めて見ると、後手から△2五歩と桂馬を取りにいかなければ▲2六の桂は身動きが取れない。一番いいタイミングで1筋の桂馬を狙いにいく。深浦の秀逸な構想であった。48手目△4二金も、桂を取り返し先手に手がないのを見込んで憎らしいほど落ち着いている。結局先手は不本意にも駒損での捌きあいに持ち込まれた。後手は1筋、2筋の折衝で読み勝ち優位に立つことができた。68手目△2三飛の自陣飛車が受けの決め手。
後は羽生に粘りを許さずに深浦が着実に寄せ切った。投了図はまだ先手玉は詰まないが、後手陣が手付かずの鉄壁で先手は一手一手である。それにしても羽生の不出来が少し気になる。竜王戦のダメージがまだ残っているのだろうか。次の後手番の作戦に注目である。
終始深浦の落ち着いた指し回しが光った一局だった。囲碁でいうところの中押し勝ちのような感じで終盤の捻り合いに持ち込ませなかった。深浦がこれだけ羽生と拮抗した対戦成績を挙げているのは、ひょっとして秘かに羽生の弱点に気づいたからではないだろうか。そう思わせるほどの快心譜であった。これで後手番が2連勝。今期はプロ棋士の成績で、初めて後手勝率が先手勝率を上回るのではという程の異変が起きている。奇しくも王将戦はそれを象徴するかのような展開になっている。以前のタイトル戦であれば、後手番を制したほうがタイトルを制すというのが常識であった。今期はその逆になるかもしれない。
封じ手は昨日予想した▲1七桂であったが、それに対する△1四歩が予想外であった。確かに△2五歩と打つのは先手に捌きのチャンスを与えてしまう。38手目の△9四歩も悠然と落ち着き払っている。改めて見ると、後手から△2五歩と桂馬を取りにいかなければ▲2六の桂は身動きが取れない。一番いいタイミングで1筋の桂馬を狙いにいく。深浦の秀逸な構想であった。48手目△4二金も、桂を取り返し先手に手がないのを見込んで憎らしいほど落ち着いている。結局先手は不本意にも駒損での捌きあいに持ち込まれた。後手は1筋、2筋の折衝で読み勝ち優位に立つことができた。68手目△2三飛の自陣飛車が受けの決め手。
後は羽生に粘りを許さずに深浦が着実に寄せ切った。投了図はまだ先手玉は詰まないが、後手陣が手付かずの鉄壁で先手は一手一手である。それにしても羽生の不出来が少し気になる。竜王戦のダメージがまだ残っているのだろうか。次の後手番の作戦に注目である。
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