復刊ドットコム(ノストラダムスと予言)2007/05/26 23:32

http://www.fukkan.com/fk/GroupList?gno=1557
たまたま「ノストラダムス」で検索していると上のページが出来てきた。復刊してほしい本がリストアップされており、それに対してリクエスト投票する形になっている。絶版になったものでも投票が多ければ復刊されるのだろうか。ここに挙がっている14冊のうちMMRと『永遠なるヒトラー』以外はすべて手元にある。ところで一つ不思議なのはそのジャンル分けだ。飛鳥昭雄著『預言者の謎とノストラダムス』はなんと「科学・技術」に分類されている。そんな内容の本だったかなと思い何年かぶりに本棚から手に取ってパラパラとページをめくってみた。

出版されたのは1999年3月。あとがきを読むと2年前の1997年に原稿を依頼されてから準備を進め最初は1997年中に本が出る予定であったらしい。タイムリミットが迫っているので最後は駆け足で仕上げたのだろう。348頁と単行本では厚い部類に入る。各章の表紙に様々なノストラダムスの肖像が挿入されているのが目に引く。内容のイメージとしてはトンデモない予言解釈のオンパレードと思っていたが、改めて斜め読みしたところ飛鳥流のノストラダムス論としてはよく書けている感じがした。もちろん細部の過大な脚色、事実誤認の誤りは数え切れないほどある。95頁以下の「諸世紀」のネーミングについて五島氏を擁護した解説は特に笑える。

挿入された図版や論の展開などは他のノストラダムス・トンデモ本に比べれば割とまともな感じである。そうしたことから復刊本を読みたい人がいるのも判る気がする。とはいってもノストラダムスが「カッバーラ」に基づいて冒頭の二詩を書いたという結論には決して賛同するわけにいかないが・・・

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