日本のお金持ち研究 Who are the Rich? ― 2007/04/23 23:48
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?KEYWORD=%93%FA%96%7B%82%CC%82%A8%8B%E0%8E%9D%82%BF%8C%A4%8B%86
橘木俊詔、森 剛志 日本のお金持ち研究 日本経済新聞社 2005年 を読み終えた。人は誰しもお金持ちになりたいと思う。もちろん筆者もその一人である。お金を稼ぐ、すなわちお金持ちになるにはどうしたらよいか、そういったハウツー本は巷にあふれている。しかし、この本はちょっと毛並みが異なる。日本では現在ワーキングプアーなる術語も生まれ勝ち組と負け組との格差が広がっている。この本は様々な角度から"お金持ち"すなわち高額所得者を分析したものだ。確か最近では個人情報保護法の影響か、高額納税者の発表も行わなくなったが、この本の著者たちは従来発表されていた高額納税者から高額所得者を割り出してアンケート調査を行い、その結果を詳しく分析した。回収率は一桁であるがユニークな分析の先駆をなすものといえる。
そこから見えてきたお金持ちとはいったいどんな職業の人か。これは非常にわかりやすい。企業経営者と医師が高額納税のトップ2である。企業経営者も大企業のサラリーマン社長ではなく自分で起業したベンチャー企業にお金持ちが多いようだ。医師も特定の専門が儲かるらしい。イメージ的に金持ちと思われる弁護士はそれほどでもないようだ。そういったお金持ちの人たちの実態が豊富なデータから描き出されていて非常に興味深い。例えば、お金持ちはいかに資産を形成したのかといえば非常に貯蓄率が高く、どんどん雪だるま式に増える傾向にある。お金持ちは普段どのような生活を送っているか。余暇の過ごし方は大別すると旅行と仕事に分かれる。余暇なんだから仕事をしなくてもと思うのは凡人の発想。特に年齢が60歳を超えたお金持ちにその傾向が強い。
最後にはお金持ちの人が税金をどう考えているか、細かく分析されている。日本はもともと累進課税といって高額所得者ほど税率が高かった。それが最近は欧米の平均並みに税率が引き下げられた。また相続税も税率が下がり平均的な税制に落ち着いている。税率については実に様々な考え方があり、その時代時代の最適ポイントを見極めるのは政治の仕事である。お金持ちは当然ともいえるが消費税のアップに肯定的である。
橘木俊詔、森 剛志 日本のお金持ち研究 日本経済新聞社 2005年 を読み終えた。人は誰しもお金持ちになりたいと思う。もちろん筆者もその一人である。お金を稼ぐ、すなわちお金持ちになるにはどうしたらよいか、そういったハウツー本は巷にあふれている。しかし、この本はちょっと毛並みが異なる。日本では現在ワーキングプアーなる術語も生まれ勝ち組と負け組との格差が広がっている。この本は様々な角度から"お金持ち"すなわち高額所得者を分析したものだ。確か最近では個人情報保護法の影響か、高額納税者の発表も行わなくなったが、この本の著者たちは従来発表されていた高額納税者から高額所得者を割り出してアンケート調査を行い、その結果を詳しく分析した。回収率は一桁であるがユニークな分析の先駆をなすものといえる。
そこから見えてきたお金持ちとはいったいどんな職業の人か。これは非常にわかりやすい。企業経営者と医師が高額納税のトップ2である。企業経営者も大企業のサラリーマン社長ではなく自分で起業したベンチャー企業にお金持ちが多いようだ。医師も特定の専門が儲かるらしい。イメージ的に金持ちと思われる弁護士はそれほどでもないようだ。そういったお金持ちの人たちの実態が豊富なデータから描き出されていて非常に興味深い。例えば、お金持ちはいかに資産を形成したのかといえば非常に貯蓄率が高く、どんどん雪だるま式に増える傾向にある。お金持ちは普段どのような生活を送っているか。余暇の過ごし方は大別すると旅行と仕事に分かれる。余暇なんだから仕事をしなくてもと思うのは凡人の発想。特に年齢が60歳を超えたお金持ちにその傾向が強い。
最後にはお金持ちの人が税金をどう考えているか、細かく分析されている。日本はもともと累進課税といって高額所得者ほど税率が高かった。それが最近は欧米の平均並みに税率が引き下げられた。また相続税も税率が下がり平均的な税制に落ち着いている。税率については実に様々な考え方があり、その時代時代の最適ポイントを見極めるのは政治の仕事である。お金持ちは当然ともいえるが消費税のアップに肯定的である。
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