朝日オープン第二局は阿久津が嬉しい1勝目 ― 2007/04/19 23:43
http://www.asahi.com/shougi/
今日は朝日オープンの第二局。帰宅しパソコンに電源を入れ朝日新聞の将棋サイトを開くと、阿久津五段の勝利という文字がすぐに目に入った。番勝負で王者羽生からの嬉しい初勝利。これで5番勝負も俄然盛り上がりを見せることだろう。早速棋譜を再現してみると、後手番の羽生の作戦は一時期大流行だった横歩取り△8五飛という意外な戦法であった。羽生は初戦勝利した後の2局目で新基軸の作戦を試すことがよくある。朝日オープンでも藤井との対戦で飯島流引き角戦法を採用したのは記憶に新しい。今回も何か暖めている秘手でもあるのかと期待していたが、阿久津が決定版といわれる新山崎流ではなく、中住まい玉から△7七桂の作戦を選び力将棋となった。
今回は棋譜再現になんのトラブルもなく快適であった。中盤は後手が指せそうな変化もあったようだが終盤に読み違いがあり、阿久津が手堅く寄せきった。それにしても横歩取り△8五飛は最近では後手が勝ったのをあまり見たことがない。NHK杯でも野月が完敗していたし、その対局を解説していた元スペシャリストの丸山も後手がどう指しても苦しいような口振りであった。王位リーグでも元スペシャリストの渡辺が意表をついて森内にぶつけてみたが跳ね返された。後手番の横歩取りの勝率が悪くなると居飛車党は必然的に矢倉か一手損角換わりを選ぶことになる。さらに辛い居飛車の後手番を指すくらいなら振り飛車にしたほうが良いという考え方もある。将棋は統計的に見ても明らかに先手の勝率が高く先手有利のゲームである。
そのため番勝負では先手番は確実にキープして後手番で入ったほうが制するといったケースが多い。阿久津が朝日選手権者を奪取するためには次の後手番が大きなポイントとなる。どんな策を練ってくるか楽しみである。
今日は朝日オープンの第二局。帰宅しパソコンに電源を入れ朝日新聞の将棋サイトを開くと、阿久津五段の勝利という文字がすぐに目に入った。番勝負で王者羽生からの嬉しい初勝利。これで5番勝負も俄然盛り上がりを見せることだろう。早速棋譜を再現してみると、後手番の羽生の作戦は一時期大流行だった横歩取り△8五飛という意外な戦法であった。羽生は初戦勝利した後の2局目で新基軸の作戦を試すことがよくある。朝日オープンでも藤井との対戦で飯島流引き角戦法を採用したのは記憶に新しい。今回も何か暖めている秘手でもあるのかと期待していたが、阿久津が決定版といわれる新山崎流ではなく、中住まい玉から△7七桂の作戦を選び力将棋となった。
今回は棋譜再現になんのトラブルもなく快適であった。中盤は後手が指せそうな変化もあったようだが終盤に読み違いがあり、阿久津が手堅く寄せきった。それにしても横歩取り△8五飛は最近では後手が勝ったのをあまり見たことがない。NHK杯でも野月が完敗していたし、その対局を解説していた元スペシャリストの丸山も後手がどう指しても苦しいような口振りであった。王位リーグでも元スペシャリストの渡辺が意表をついて森内にぶつけてみたが跳ね返された。後手番の横歩取りの勝率が悪くなると居飛車党は必然的に矢倉か一手損角換わりを選ぶことになる。さらに辛い居飛車の後手番を指すくらいなら振り飛車にしたほうが良いという考え方もある。将棋は統計的に見ても明らかに先手の勝率が高く先手有利のゲームである。
そのため番勝負では先手番は確実にキープして後手番で入ったほうが制するといったケースが多い。阿久津が朝日選手権者を奪取するためには次の後手番が大きなポイントとなる。どんな策を練ってくるか楽しみである。
最近のコメント