ビジネスマン、出世の原理・原則2008/09/22 23:43

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4309406122.html
山田智彦 ビジネスマン、出世の原理・原則 河出文庫 2000年 を読んだ。文庫本で250頁の薄い本なのであっという間に読み飛ばした。ビジネスマンなら思わず手に取ってしまいそうななんとも魅惑的なタイトルである。どんなすごいことが書かれているかと思えば、著者の会社生活の経験をもとに時折戦国時代のエピソードを交えながらいかにスマートに仕事を進めるか指南をしている。内容はどこかで読んだことのあるごく一般的な話である。もともとのオリジナルは1992年に出版された単行本であるから16年も経っている。多少内容が古くなっているのはしょうがない。解説にもあるようにこの本は出世のためのノウハウ本ではない。「すべての人が自分の居場所を快適にできる方法」をわかりやすく、会社生活を例に挙げながらアドバイスを与えてくれる。

参考になったのは8章の「ライフワークの効用」。仕事の内容とはまったく関係のない分野にライフワークを持つか、業務の延長線上にライフワークを持つか二つの方法を提示する。自分は欲張りなので両方での目標を持ちたいと思っている。このブログもその一環といえるかもしれない。さらに9章の「時間活用ができない男は出世できない」も参考になる。著者の通勤時間3時間というのはまったく同じ境遇なので1日24時間のなかでいかに自分の時間を作るかは非常に大切である。通勤時間を有効活用するというのはまったく同感で、自分もできるだけ読書に充てている。そして12章の「ビジネスに磨きをかける読書術」。基本的には一度読んだ本は読み返すことは少ないがこの著者は再読、三読を奨める。何年かして読んでみるのは確かに新たな感じ方が加わるかもしれない。

実用書としては十分及第点を与えられる。が、姉川氏が解説で書いているように、この本を読んだからといって、すぐに仕事がしたくなる―というのは根が怠惰な自分には全くあてはまらなかった・・・

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