古本サイトで見つけたノストラダムス本2008/06/15 23:54

http://sgenji.jp/
すっかりノストラダムスの名前を聞かなくなった。無理もない。最後のブームからもう9年も経ってしまっている。最近ではノストラダムスに関する日本語の新刊書もこれといって目ぼしいものはない。過去のノストラダムス本は大概のものに目を通したはずだが、まだまだ知らないものも存在している。久し振りに「本と文化の町スーパー源氏」という古書の専門サイトを訪れた。試しに「ノストラダムス」と打ち込んで検索してみると、これまで聞いたことのない関連本がヒットした。価格は500円なので騙されたと思って注文してみた。昨日届いたのが封書に入っている薄いパンフレットである。

ノストラダムス本の分類には宗教関連のものがある。古いところで阿含宗、記憶に新しいところではオウム真理教や幸福の科学、統一教会など。五島氏が百詩篇1-48で別のものが人類滅亡を阻止するなどという珍妙な解釈を行ったことから我宗教こそ別のものであると、予言を信者獲得の宣伝に利用した。今回入手したパンフレットは昭和54年に発行された志賀シリーズ(21)で「日本時代の到来」、副題に"ヨハネ黙示録"と"ノストラダムスの大予言"とある。著者は近江神宮の宮司である横井氏。その内容は五島氏の『大予言』初巻に出てくる解釈をそのまま引用し、自分の解釈を加えるといったもの。見るべきものは何もないが、第一次ブームの時代の懐かしい香りが漂っている。

例の1999年の詩をメインに解釈しているが、ヨハネ黙示録第十二章を引き合いに出して類似性を指摘しているにすぎない。当時他に参照し得た解説書として高木彬光氏の『大予言の秘密』も引用しているが、結局は1-48の別のものを天皇を中心とした日本と解釈している。神道からの発想だけに落ち着くところへ落ち着いたというべきか。