アンサイクロペディアのノストラダムス2007/05/10 22:58

http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E3%83%8E%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%80%E3%83%A0%E3%82%B9
たまたま当ブログのアクセス解析を見ていたらリンク元に「ノストラダムス」の検索ページがあり、ウィキペディアならぬアンサイクロペディアのノストラダムスの項を読んで思わず抱腹絶倒してしまった。かつて日本で出版されたノストラダムス本に書かれているトンデモない話をつなぎ合わせた見事なパロディである。自称ノストラダムスファンとしてはトンデモ・ノストラダムスの集大成の傑作と太鼓判を押してもいい。改めて見るといかに日本でいい加減な情報が垂れ流しにされていたかよくわかる。ノストラダムスといってもいろんな料理の仕方があるものである。

そのなかでちょっと気になる文章があった。

"1550年からはフランス国王アンリ2世に仕えることができたが、面と向かって「陛下は10年後に死にます」と予言した。"

もちろんこれは五島勉著『ノストラダムスの大予言』に記されているフィクションのパロディである。史実を調べればすぐにわかるような与太話は五島氏だけと思っていたがどうも先人がいたようだ。昭和46年初版の子供向けの本『世界のなぞ世界のふしぎ』188頁には、ノストラダムスが1548年にアンリ二世が41歳のときに決闘をして盲目になって死にます、と予言したとある。アンリ二世が崩御したのは1559年だから若干誤差はあるが十年後に死にますという話のルーツがここにあった可能性が高い。

こうして見ると五島氏の『ノストラダムスの大予言』自体がそれまで日本で記事になっていた乏しい情報のトンデモない部分を継ぎ合わせた「八百科事典」といえるかもしれない。

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