『ノストラダムスの大予言』445版 ― 2020/01/25 22:52
かなり久し振りの更新となる。ノストラダムスについてはその後も資料は入手しており、sumaruさんが紹介していない小ネタも数多くあるのだが忙しさに感けて手を付けていない。今回ノストラダムスの大事典 編集雑記で昔ブログに書いた『ノストラダムスの大予言』の445版に関するコメントを見つけたので念のため確認しておこうと思ったのだ。ノストラダムスの大事典の「『ノストラダムスの大予言』の各版の違い」はsumaruさんの執念を感じさせるほど綿密な調査報告となっている。
自分自身ではその後は『ノストラダムスの大予言』の別な版を入手することもなく追加調査はしていない。sumaruさんのレポートをただただ驚きの目をもって読ませていただいているだけである。どうやってこれほどのサンプルを入手しているのかは明かされていないが、10年以上も粘り強く調査を続けてこられた成果なのだろう。さて編集雑記には、以前私が紹介した445版を入手したところ青版であったと書かれている。ひょっとして自分の勘違いがあったかもしれないと手元の本を引っ張り出したところやはり445版であり、カバーは水色版で森村誠一の推薦文は裏表紙で間違いはない。価格も編集雑記に載せられた画像とまったく同じである。
なぜそのような食い違いが起きたかと言えば、返本制度に由来するものと実に興味深い指摘がなされている。返本制度自体は知っていたが返本されたものにカバーを付け替えて再出荷することがあるというのは初めて知った。おそらく手元の水色版は一度返本されてカバーが青版から水色版に変わったのだろう。手持ちの『大予言』がそんな遍歴を辿った本であったとはまさに目から鱗である。ノストラダムスの大事典の記事も近々アップデートされるというので楽しみにしている。
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