第59期王将戦第四局はゴキゲン中飛車に羽生の仕掛け ― 2010/02/17 23:38

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本日より第59期王将戦第四局が始まった。ここまで久保は2勝1敗といい感じで戦えている。本局を取れば王将奪取への道筋がくっきりと見えてくる。久保が必勝を期して選んだ作戦は、予想されたゴキゲン中飛車。最近の後手番のエースなので当然とも思えるが、対羽生戦はこの戦法でここまで8戦全敗というから驚きである。いくら羽生の終盤力が凄いといってもここまで差がつくのも不思議な感じだ。羽生以外の相手にはいつも見事に捌いて勝っている。ここまで負けが込むと他の作戦をと考えそうなものだが、久保も案外頑固な面があり、意地のゴキゲン中飛車の投入といったところだろう。
羽生は当然ゴキゲン中飛車を想定している。対抗策はいろいろあるが、今回は丸山ワクチン+佐藤康流の左美濃の作戦を選択した。持久戦模様の穏やかな展開になるかと思えた矢先に、突如羽生が仕掛けた。35手目▲2四歩は54分の長考。解説にもあるように王手飛車の筋に入るだけに感覚的には指しにくい。もちろんそうした局面を掘り下げていき、新たなテーマを用意して対局に臨んできたのは想像に難くない。さらに39手目▲8五歩と追撃する。本当にこれで手になっているのだろうか?自分がこの局面を前にしたら絶対に指せないと思う。以下、△8五同歩に▲6五銀と出てきたのが羽生の趣向。次の狙いは▲8四歩から▲7四銀のすり込みだが、▲3四飛との組み合わせも考えられる。
封じ手の予想は△8六歩が有力。こう指すと明日の開始早々一気に終盤戦へ突入というのもあるかもしれない。羽生がいったいどういった構想を描いているのか。明日はそこに注目してみよう。
本日より第59期王将戦第四局が始まった。ここまで久保は2勝1敗といい感じで戦えている。本局を取れば王将奪取への道筋がくっきりと見えてくる。久保が必勝を期して選んだ作戦は、予想されたゴキゲン中飛車。最近の後手番のエースなので当然とも思えるが、対羽生戦はこの戦法でここまで8戦全敗というから驚きである。いくら羽生の終盤力が凄いといってもここまで差がつくのも不思議な感じだ。羽生以外の相手にはいつも見事に捌いて勝っている。ここまで負けが込むと他の作戦をと考えそうなものだが、久保も案外頑固な面があり、意地のゴキゲン中飛車の投入といったところだろう。
羽生は当然ゴキゲン中飛車を想定している。対抗策はいろいろあるが、今回は丸山ワクチン+佐藤康流の左美濃の作戦を選択した。持久戦模様の穏やかな展開になるかと思えた矢先に、突如羽生が仕掛けた。35手目▲2四歩は54分の長考。解説にもあるように王手飛車の筋に入るだけに感覚的には指しにくい。もちろんそうした局面を掘り下げていき、新たなテーマを用意して対局に臨んできたのは想像に難くない。さらに39手目▲8五歩と追撃する。本当にこれで手になっているのだろうか?自分がこの局面を前にしたら絶対に指せないと思う。以下、△8五同歩に▲6五銀と出てきたのが羽生の趣向。次の狙いは▲8四歩から▲7四銀のすり込みだが、▲3四飛との組み合わせも考えられる。
封じ手の予想は△8六歩が有力。こう指すと明日の開始早々一気に終盤戦へ突入というのもあるかもしれない。羽生がいったいどういった構想を描いているのか。明日はそこに注目してみよう。
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