第59期王将戦第三局は久保が勝って2-1に ― 2010/02/11 23:54
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以前のような終盤のひ弱なイメージは今の久保にはない。序盤、中盤、終盤とバランスが取れている。王将戦第三局の前に順位戦の対局で勝利し、A級への復帰を決めた。久保の充実ぶりは目を見張るばかりである。本局は羽生が後手番で相振り飛車を選択、さらに7筋の歩を打たないで指すという明確なテーマを持って臨んだ一局である。金銀4枚を自陣に集結してまさしく居飛車の感じがする。解説で深浦が久保のほうを振り飛車側と呼んでいたのはわかるような気がする。久保陣は美濃囲いプラス石田流とオーソドックスな構え。しかし後手の厚い金銀をまともに相手にしては下手に攻めると入玉の可能性も出てくる。そこで封じ手は▲5六銀と力を溜めたのだろう。
後手が△7三歩と玉頭の傷を消す指し手に対して、先手は銀を右辺の手薄な方に使っていく。47手目▲2六歩からの駒のサバキは思わず唸ってしまう。57手目には▲3六飛とまわり、銀損になるが先に飛車を成り込んで勝負に出る。後手は駒得した銀を自陣に埋め、玉の周囲には金銀のスクラムが出来上がった。先手から見ると、これをどうやって寄せるのか皆目見当がつかない。形勢としてはずっと互角のように思えたが、差がついたのは82手目の△7六飛のところ。羽生の局後の感想で「7六飛(82手目)がまずく、いっぺんに悪くなりました。6六飛と指すべきでしたか。」とあるように、この手を境に形勢が先手に傾いたようだ。
終盤必死と思われたところで、128手目△3七角成の大技が出たり、羽生らしい妖しさも見せたが形勢を挽回するには至らなかった。投了図は▲9五金まで、以下は簡単な詰み。これで挑戦者側が2-1と奪取に向けて大きな1勝を挙げた。第四局は久保の後手番。再度ゴキゲン中飛車投入か。次局も楽しみである。
以前のような終盤のひ弱なイメージは今の久保にはない。序盤、中盤、終盤とバランスが取れている。王将戦第三局の前に順位戦の対局で勝利し、A級への復帰を決めた。久保の充実ぶりは目を見張るばかりである。本局は羽生が後手番で相振り飛車を選択、さらに7筋の歩を打たないで指すという明確なテーマを持って臨んだ一局である。金銀4枚を自陣に集結してまさしく居飛車の感じがする。解説で深浦が久保のほうを振り飛車側と呼んでいたのはわかるような気がする。久保陣は美濃囲いプラス石田流とオーソドックスな構え。しかし後手の厚い金銀をまともに相手にしては下手に攻めると入玉の可能性も出てくる。そこで封じ手は▲5六銀と力を溜めたのだろう。
後手が△7三歩と玉頭の傷を消す指し手に対して、先手は銀を右辺の手薄な方に使っていく。47手目▲2六歩からの駒のサバキは思わず唸ってしまう。57手目には▲3六飛とまわり、銀損になるが先に飛車を成り込んで勝負に出る。後手は駒得した銀を自陣に埋め、玉の周囲には金銀のスクラムが出来上がった。先手から見ると、これをどうやって寄せるのか皆目見当がつかない。形勢としてはずっと互角のように思えたが、差がついたのは82手目の△7六飛のところ。羽生の局後の感想で「7六飛(82手目)がまずく、いっぺんに悪くなりました。6六飛と指すべきでしたか。」とあるように、この手を境に形勢が先手に傾いたようだ。
終盤必死と思われたところで、128手目△3七角成の大技が出たり、羽生らしい妖しさも見せたが形勢を挽回するには至らなかった。投了図は▲9五金まで、以下は簡単な詰み。これで挑戦者側が2-1と奪取に向けて大きな1勝を挙げた。第四局は久保の後手番。再度ゴキゲン中飛車投入か。次局も楽しみである。
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