懐疑論者の事典(下) ― 2008/12/02 23:49
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4903063135.html
ちょっと用事があって池袋のジュンク堂という大型書店に初めて行った。1階の入口のところには広いスペースのレジに店員が並んでいる。B1Fから9Fまでの10のフロアーに物凄い量の本が所狭しと並んでいる。本は棚ごとにテーマ分けされており専門書の充実には驚くばかりである。4Fには歴史・宗教・哲学関係の本が並んでいる。何か目ぼしいノストラダムス本でもないかと見ると、ラメジャラーの本と『ノストラダムスの万能薬』、岩波の2冊が置いてあった。ジュンク堂は前日の在庫をウェブ上で検索できるので目当ての本が即購入できるか、非常にわかりやすい。たまたま同じ列の棚を見ると『懐疑論者の事典』(上)(下)が目に留まった。
本の帯には宮崎哲弥氏の推薦文が載っている。どうもオカルトや疑似科学を懐疑的に解説した事典のようだ。頁数は500頁近いが比較的字が大きいし行間を広く取っているので読みやすい。事典なので五十音順にテーマが並ぶ。各々のテーマについては短編の読み物のような感じを受ける。これまで見聞きしたものも多く、懐疑という立場でどう論じているか、なかなか興味深い。懐疑といえば、まずはノストラダムスの項をチェック。関連書を出している菊池聡氏や皆神龍太郎氏が日本語版編集委員に名を連ねている。その記述は信奉者側と懐疑論者側の両方の立場での客観的見方に好感が持てる。が、解説している内容に特に目新しいものはない。一応2001年の偽予言についてひととおり整理がなされている。
少々気になったのが、論じている内容とは直接関係がないのだが太字で「靴べら的行為」という聞き慣れないキーワードが2ヵ所に。いったいどういう意味なのだろうか。靴べら的行為で予言にあてはめる、とか、こじつける、とあるので文脈からは、自分の都合のいいよう強引にこじつけを行う、という感じか。この事典は巻末の参考文献や索引がきちんと編集されていて便利である。ひとまず下巻を購入してみたが、できれば上巻のほうも読んでみたいと思う。
ちょっと用事があって池袋のジュンク堂という大型書店に初めて行った。1階の入口のところには広いスペースのレジに店員が並んでいる。B1Fから9Fまでの10のフロアーに物凄い量の本が所狭しと並んでいる。本は棚ごとにテーマ分けされており専門書の充実には驚くばかりである。4Fには歴史・宗教・哲学関係の本が並んでいる。何か目ぼしいノストラダムス本でもないかと見ると、ラメジャラーの本と『ノストラダムスの万能薬』、岩波の2冊が置いてあった。ジュンク堂は前日の在庫をウェブ上で検索できるので目当ての本が即購入できるか、非常にわかりやすい。たまたま同じ列の棚を見ると『懐疑論者の事典』(上)(下)が目に留まった。
本の帯には宮崎哲弥氏の推薦文が載っている。どうもオカルトや疑似科学を懐疑的に解説した事典のようだ。頁数は500頁近いが比較的字が大きいし行間を広く取っているので読みやすい。事典なので五十音順にテーマが並ぶ。各々のテーマについては短編の読み物のような感じを受ける。これまで見聞きしたものも多く、懐疑という立場でどう論じているか、なかなか興味深い。懐疑といえば、まずはノストラダムスの項をチェック。関連書を出している菊池聡氏や皆神龍太郎氏が日本語版編集委員に名を連ねている。その記述は信奉者側と懐疑論者側の両方の立場での客観的見方に好感が持てる。が、解説している内容に特に目新しいものはない。一応2001年の偽予言についてひととおり整理がなされている。
少々気になったのが、論じている内容とは直接関係がないのだが太字で「靴べら的行為」という聞き慣れないキーワードが2ヵ所に。いったいどういう意味なのだろうか。靴べら的行為で予言にあてはめる、とか、こじつける、とあるので文脈からは、自分の都合のいいよう強引にこじつけを行う、という感じか。この事典は巻末の参考文献や索引がきちんと編集されていて便利である。ひとまず下巻を購入してみたが、できれば上巻のほうも読んでみたいと思う。
コメント
_ 研究者 ― 2009/06/23 19:23
_ 新戦法 ― 2009/06/24 00:52
研究者さん、古い記事へのコメントありがとうございます。
東京は蒸し暑かったです。新潟のほうはいかがでしたか。
> とても充実した内容でした。ノストラダムス以外の項目も興味深かったです。
他にどういった項目がお勧めでしょうか。実は上巻はまだ入手していないもので。(^^;
東京は蒸し暑かったです。新潟のほうはいかがでしたか。
> とても充実した内容でした。ノストラダムス以外の項目も興味深かったです。
他にどういった項目がお勧めでしょうか。実は上巻はまだ入手していないもので。(^^;
_ 研究者 ― 2009/06/24 18:55
>研究者さん、古い記事へのコメントありがとうございます。
東京は蒸し暑かったです。新潟のほうはいかがでしたか。
こちらこそ、いつもご返事ありがとうございます。(^^; 新潟市も暑い日が続いています。
>他にどういった項目がお勧めでしょうか。実は上巻はまだ入手していないもので。(^^;
本当に興味深いテーマが多彩なのですが、「UFO」、「宇宙人」関連が面白かったです。小学生の頃『矢追純一UFOスペシャル』を信じていて、高校生の時には『Xファイル』が流行したので、「エリア51」、「ロズウェル」等の項目も懐かしく読めました。
「悪魔祓い」の項目では現代アメリカ社会でも悪魔祓いがさかんで多数の死者が出ていることが痛ましく、キリスト教の負の側面を見せつけられました。
また、「創造論、創造科学」の項目では『創世記』の物語と両立しないビッグバン理論や進化論は誤りとする考えが書いてあり、あまり日本では見られない考えが非常に重要な位置を占めているのだと感じました。
以上、ほとんど上巻ですが大変に面白い読み物でした。(^^;
東京は蒸し暑かったです。新潟のほうはいかがでしたか。
こちらこそ、いつもご返事ありがとうございます。(^^; 新潟市も暑い日が続いています。
>他にどういった項目がお勧めでしょうか。実は上巻はまだ入手していないもので。(^^;
本当に興味深いテーマが多彩なのですが、「UFO」、「宇宙人」関連が面白かったです。小学生の頃『矢追純一UFOスペシャル』を信じていて、高校生の時には『Xファイル』が流行したので、「エリア51」、「ロズウェル」等の項目も懐かしく読めました。
「悪魔祓い」の項目では現代アメリカ社会でも悪魔祓いがさかんで多数の死者が出ていることが痛ましく、キリスト教の負の側面を見せつけられました。
また、「創造論、創造科学」の項目では『創世記』の物語と両立しないビッグバン理論や進化論は誤りとする考えが書いてあり、あまり日本では見られない考えが非常に重要な位置を占めているのだと感じました。
以上、ほとんど上巻ですが大変に面白い読み物でした。(^^;
_ 新戦法 ― 2009/06/25 00:26
研究者さん、
> 以上、ほとんど上巻ですが大変に面白い読み物でした。(^^;
いろいろとご紹介いただきありがとうございます。上巻のほうがお勧めなのでしょうか。機会があれば入手してみようと思います。
> 以上、ほとんど上巻ですが大変に面白い読み物でした。(^^;
いろいろとご紹介いただきありがとうございます。上巻のほうがお勧めなのでしょうか。機会があれば入手してみようと思います。
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>『懐疑論者の事典』(上)(下)が目に留まった。どうもオカルトや疑似科学を懐疑的に解説した事典のようだ。頁数は500頁近いが比較的字が大きいし行間を広く取っているので読みやすい。事典なので五十音順にテーマが並ぶ。各々のテーマについては短編の読み物のような感じを受ける。これまで見聞きしたものも多く、懐疑という立場でどう論じているか、なかなか興味深い。
私も最近になって、『懐疑論者の事典』(上)(下)読みました。とても充実した内容でした。ノストラダムス以外の項目も興味深かったです。
テーマも豊富で疑似科学を客観的に分析してあって、もうちょっと前に手に入れて置きたかった一冊でした。(^^;