いよいよ王位戦クライマックス、最終局を迎えた ― 2008/09/25 23:56

http://www5.hokkaido-np.co.jp/49oui-7/
昨年同様に王位戦は最終局の第七局までもつれ込んだ。深浦が3勝目を挙げたときにはこのまますんなり防衛かと思われたが、羽生が勝ちに対するあくなき執念を見せてなんとかタイに持ち込んだところ。最終局は改めて振り駒となる。昨年は深浦が先手番を握ったが今年は羽生のほうに振り駒がほほ笑んだ。確率的にはまったく公平といえるのだが深浦はより先手番がほしかったことだろう。後手番の深浦の作戦は予想通り一手損角換わり。さすがにこの大一番で振り飛車はあり得ない。対する羽生は割とよく指している早繰り銀で先攻を狙う。後手一手損を咎めるのに一番理にかなった指し方でそろそろ決定版が出るかもしれない。
序盤はどんどん指し手が進んでいき、先手が銀交換の捌きに出た瞬間に△5五角と飛車のコビンを狙う。△6五歩を突いてから角を6四に打つ形は見た記憶があるが、5五に打つのは一目角が窮屈な感じがある。35手目▲7七銀と上がり飛車先を受けた手には5五角の利きを生かして断固△3六歩と打っていった。この手は深浦の研究範囲なのだろうか。対して先手は強気に▲5六歩、一気に終盤模様となったのにはビックリした。まだまだお互いの陣形を整備する展開かと思われた矢先だった。ただ▲4六銀と受けても角を切られて歩を成られる。ここは手駒の銀を温存しておきたいというのもわかる。後手陣は居玉であるがまだまだ手がかりがない。
よって先手は駒得ながらしばらく受けにまわる必要がある。封じ手の局面は後手が△6五桂と打ったところ。ここで羽生は1時間45分の長考で封じたと記事にある。あらゆる変化の詰む詰まないのところまで読んだはずだ。銀を逃げるのは△8六歩▲同歩△8七歩が嫌味である。かといって単に▲8八玉は一方的に攻められそうである。そうすると▲5五歩と反撃含みで飛車の横ぎきを通す手が有力そうに見える。最終局の大一番に羽生が勝ってタイトル奪取となればいよいよ七冠ロードが見えてくる。深浦はなんとかここで阻止したいところだが・・・
昨年同様に王位戦は最終局の第七局までもつれ込んだ。深浦が3勝目を挙げたときにはこのまますんなり防衛かと思われたが、羽生が勝ちに対するあくなき執念を見せてなんとかタイに持ち込んだところ。最終局は改めて振り駒となる。昨年は深浦が先手番を握ったが今年は羽生のほうに振り駒がほほ笑んだ。確率的にはまったく公平といえるのだが深浦はより先手番がほしかったことだろう。後手番の深浦の作戦は予想通り一手損角換わり。さすがにこの大一番で振り飛車はあり得ない。対する羽生は割とよく指している早繰り銀で先攻を狙う。後手一手損を咎めるのに一番理にかなった指し方でそろそろ決定版が出るかもしれない。
序盤はどんどん指し手が進んでいき、先手が銀交換の捌きに出た瞬間に△5五角と飛車のコビンを狙う。△6五歩を突いてから角を6四に打つ形は見た記憶があるが、5五に打つのは一目角が窮屈な感じがある。35手目▲7七銀と上がり飛車先を受けた手には5五角の利きを生かして断固△3六歩と打っていった。この手は深浦の研究範囲なのだろうか。対して先手は強気に▲5六歩、一気に終盤模様となったのにはビックリした。まだまだお互いの陣形を整備する展開かと思われた矢先だった。ただ▲4六銀と受けても角を切られて歩を成られる。ここは手駒の銀を温存しておきたいというのもわかる。後手陣は居玉であるがまだまだ手がかりがない。
よって先手は駒得ながらしばらく受けにまわる必要がある。封じ手の局面は後手が△6五桂と打ったところ。ここで羽生は1時間45分の長考で封じたと記事にある。あらゆる変化の詰む詰まないのところまで読んだはずだ。銀を逃げるのは△8六歩▲同歩△8七歩が嫌味である。かといって単に▲8八玉は一方的に攻められそうである。そうすると▲5五歩と反撃含みで飛車の横ぎきを通す手が有力そうに見える。最終局の大一番に羽生が勝ってタイトル奪取となればいよいよ七冠ロードが見えてくる。深浦はなんとかここで阻止したいところだが・・・
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