王座戦第二局は相矢倉の後手番で羽生勝利 ― 2008/09/17 23:47

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木村のタイトル戦初勝利はまたしてもお預けとなった。気がつくと2連敗を喫して早くもカド番に追い込まれている。王座戦は5番勝負のため短期決戦である。タイトル戦で1勝を挙げるのがいかに大変なことか、木村はそれを実感していることだろう。木村は奪取するにはここから3連勝しかないが、とにかく次はなんとしてでも念願の1勝をもぎ取りたい。本局は木村の先手番で相矢倉となった。矢倉は一時採用率が落ちた時期もあったが、最近は大事な一番で相矢倉が登場するようになった。
相矢倉はお互いの合意がなければそうはならない。序盤の▲7六歩△8四歩▲6八銀が組む場合に必須となる。形が決まれば序盤はすらすら定跡形に進んでいく。最近は相居飛車でも穴熊に囲う将棋が有力視されて実際増えている。後手角換わりなどもその一例といえる。先手の木村は穴熊を目指さなかった。44手目△4二銀と引いたのがあまり見ない手。対して木村は角を目標に49手目の▲6五歩と開戦する。これに対する羽生の応手は一見無理筋に見える△6五同桂。この展開は先手が駒得になるため後手は攻めが切れないよう工夫が必要となる。
時間の使い方から見て羽生は研究手順なのだろう。後手は飛車角を捨てて必死に先手玉に食らいつこうとする。92手目△7九角成と寄せに出たのが少々危険で先手にもチャンスがあったようだ。が、木村は▲3一角の筋に気づいておらず土俵を割ってしまった。中継ブログによると上図の▲6八角と王手をした手が敗着らしい。さすがの羽生も必殺手は気づいていなかった。木村は局後指摘を受けてがっかり。気を取り直して次に臨んでほしいものだ。
木村のタイトル戦初勝利はまたしてもお預けとなった。気がつくと2連敗を喫して早くもカド番に追い込まれている。王座戦は5番勝負のため短期決戦である。タイトル戦で1勝を挙げるのがいかに大変なことか、木村はそれを実感していることだろう。木村は奪取するにはここから3連勝しかないが、とにかく次はなんとしてでも念願の1勝をもぎ取りたい。本局は木村の先手番で相矢倉となった。矢倉は一時採用率が落ちた時期もあったが、最近は大事な一番で相矢倉が登場するようになった。
相矢倉はお互いの合意がなければそうはならない。序盤の▲7六歩△8四歩▲6八銀が組む場合に必須となる。形が決まれば序盤はすらすら定跡形に進んでいく。最近は相居飛車でも穴熊に囲う将棋が有力視されて実際増えている。後手角換わりなどもその一例といえる。先手の木村は穴熊を目指さなかった。44手目△4二銀と引いたのがあまり見ない手。対して木村は角を目標に49手目の▲6五歩と開戦する。これに対する羽生の応手は一見無理筋に見える△6五同桂。この展開は先手が駒得になるため後手は攻めが切れないよう工夫が必要となる。
時間の使い方から見て羽生は研究手順なのだろう。後手は飛車角を捨てて必死に先手玉に食らいつこうとする。92手目△7九角成と寄せに出たのが少々危険で先手にもチャンスがあったようだ。が、木村は▲3一角の筋に気づいておらず土俵を割ってしまった。中継ブログによると上図の▲6八角と王手をした手が敗着らしい。さすがの羽生も必殺手は気づいていなかった。木村は局後指摘を受けてがっかり。気を取り直して次に臨んでほしいものだ。
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