王位戦第四局は深浦の快勝で防衛が見えた ― 2008/08/07 23:16

http://event.nishinippon.co.jp/shogi/oui/49oui/
深浦のなんともド派手な一着が勝因となった。帰宅して上のサイトにアクセスしてみるとすでに深浦勝ちが報じられていた。貴重な3勝目を挙げて防衛まであと1勝と迫った。この一局を振り返ってみると、たとえ相手が羽生だろうが自分の読みに絶対の自信を持って指している。深浦の充実ぶりが目立ったといえる。4筋の折衝がひと段落ついてまだまだ中盤のねじりあいが続くと思われたが何の掛りもないところに銀を打ち込むとは・・・飛車を打ち込むための銀捨て、すごい手があったものだ。この手を境に先手持ちの形勢に傾いていく。しかし羽生も怪しげな手で粘りに粘る。最後は羽生の粘りを振り切って深浦が堅実な寄せを見せた。
69手目▲9二銀の強手で流れをつかみ深浦の積極さがいい面に出たといえる。封じ手は反撃の▲4三歩。なお昨日の読みで▲6八銀右引もあるかと書いたが、この手には△3七銀成で飛車取りと△4九飛成がある。単純な見落としだったので訂正しておく。歩を打つと48手目△5七銀成までは一本道。そのあとの細かい馬の動きが読みの入った好手のようである。少し先手が指せるかと思ったが羽生も簡単には土俵を割らない。79手目▲4七角から▲2九香と打って桂香を拾ったのが平凡そうに見えるが着実な一手。先手陣は堅いのであわてる必要はない。手駒を増やして敵玉に迫るのがもっとも早い勝ち方といえる。110手目の△9五桂が粘りを欠いた手か。負けても△5六馬と角を取るべきではないか。只で取れそうな角が王手で逃げては勝負あった。
結局後手一手損角換わりに対する先手の早繰り銀で後手の玉形の弱さが祟ったといえる。羽生といえども勝ちづらい後手を持っては少々旗色が悪かったようだ。後がなくなった羽生は奪取するためにはもう3連勝しかない。次の先手番は確実にキープしたい。そして後手番の第六局目が勝負局と見る。
深浦のなんともド派手な一着が勝因となった。帰宅して上のサイトにアクセスしてみるとすでに深浦勝ちが報じられていた。貴重な3勝目を挙げて防衛まであと1勝と迫った。この一局を振り返ってみると、たとえ相手が羽生だろうが自分の読みに絶対の自信を持って指している。深浦の充実ぶりが目立ったといえる。4筋の折衝がひと段落ついてまだまだ中盤のねじりあいが続くと思われたが何の掛りもないところに銀を打ち込むとは・・・飛車を打ち込むための銀捨て、すごい手があったものだ。この手を境に先手持ちの形勢に傾いていく。しかし羽生も怪しげな手で粘りに粘る。最後は羽生の粘りを振り切って深浦が堅実な寄せを見せた。
69手目▲9二銀の強手で流れをつかみ深浦の積極さがいい面に出たといえる。封じ手は反撃の▲4三歩。なお昨日の読みで▲6八銀右引もあるかと書いたが、この手には△3七銀成で飛車取りと△4九飛成がある。単純な見落としだったので訂正しておく。歩を打つと48手目△5七銀成までは一本道。そのあとの細かい馬の動きが読みの入った好手のようである。少し先手が指せるかと思ったが羽生も簡単には土俵を割らない。79手目▲4七角から▲2九香と打って桂香を拾ったのが平凡そうに見えるが着実な一手。先手陣は堅いのであわてる必要はない。手駒を増やして敵玉に迫るのがもっとも早い勝ち方といえる。110手目の△9五桂が粘りを欠いた手か。負けても△5六馬と角を取るべきではないか。只で取れそうな角が王手で逃げては勝負あった。
結局後手一手損角換わりに対する先手の早繰り銀で後手の玉形の弱さが祟ったといえる。羽生といえども勝ちづらい後手を持っては少々旗色が悪かったようだ。後がなくなった羽生は奪取するためにはもう3連勝しかない。次の先手番は確実にキープしたい。そして後手番の第六局目が勝負局と見る。
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