Shinsenpou World Blog

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4415077579.html
夏川賀央　成功者に学ぶ時間術　成美文庫　2006年　を読んだ。現代はインターネットの普及により情報の量とスピードがけた外れになっている。人には1日24時間という時間が平等に与えられているはずだが、そうした情報の波に呑まれてしまうといくら時間があっても足りなくなる。最近はとみに時間をもっと有効に使えたら仕事も趣味も充実できるのにと感じる。世にそういう人は多いようで時間管理に関する実用書はものすごい数が出ている。この本はそういった従来の観点を少しずらして「時間を増やす」ノウハウを著名な成功人の言葉を引用しながら伝授しようとしている。

仕事を進めていく場合には当然ながら時間管理が必要となる。この本に書かれていることですでに実践していることも多い。仕事のムダを省く、持ち時間を決めてその中でこなす、始める前に段取りのシミュレーションをする、できないことは人に振る、必要性を感じないことはハイと言ってやす過すとか、いろいろだ。この本には先頃名人を奪取した羽生も成功者の一人として名を連ねている。テーマは情報の取捨選択。将棋はプロの公式戦だけでも日々新たな棋譜が生まれていく。その情報をすべて取得したからと言って強くなれるわけではない。必要な棋譜を並べて課題の局面を抽出し自分なりに考えて結論を出すことが重要なのだ。

仕事をシンプルに行うための基本は職場環境の５S（整理、整頓、清掃、清潔、躾）にある。効率よく進めるには「目の前には必要なものだけある」という状態を意識的に作り出すことが大切である。これは何をするにも応用の利く考え方である。さて、まずはパソコンの前に乱雑に並んでいる資料類を片づけなければ・・・