2012年地球崩壊の驚愕大予言 ― 2008/06/25 23:47
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4537121432.html
紀伊国屋のブックウェブで2012年と入力して検索すると、なんとまあ滅亡とか危機とついた本が多いことか。以前のノストラダムスのブームのように売れているのだろうか。その中の最新刊、歴史予言検証会編 2012年地球崩壊の驚愕大予言 日本文芸社 2008年 を入手した。こちらは、先に紹介した学研ムックならぬ、にちぶんムックの一冊である。日本文芸社は1981年の『世界の大予言』や『世界の終末予言』など早くから予言読み物を手掛けてきた。歴史予言検証会とは聞きなれないグループであるが出版社のなかの予言担当の数名で構成されているのだろう。表紙を見るとノストラダムスの肖像が載っているので一応内容を確認せねばと購入したのだ。
第二章「ノストラダムスの大予言は何を暗示しているのか」でノストラダムスを扱っている。予言の手法として水盤上に光景を見たとある。百詩篇1-42に出てくるプセルスの著作に書かれた占法を当てはめただけでノストラダムスの手法とするのは一般的ではない。そう解説している注釈書もあるにはあるが。(ブレナンの『未知の予言集』他)ウィキペディアに詳しい情報があるにもかかわらず、偽年代の1568年版予言集を初版と書いてあったりする。(53頁)。本文に1555年に初版が刊行されたとあるのに表紙に1568年とあるのをおかしいとは思わないのか。そして今更ながらクロケット本の偽予言を引っぱり出して「"超極秘予言"の存在が、つい最近、明らかになった」(76頁)というのもいただけない。
それどころか、クロケット本に載っていない最後の予言まででっちあげている。「星をいただく国の統治が20年間続き、月をいただく国が50年間支配する・・・」一目で百詩篇1-48を改竄したものとわかる。にもかかわらず「この厳重に秘匿された予言の最後は」(78頁)なんて五島流のハッタリをかませている。ノストラダムスの予言を現代の視点で解釈するのはいいとしょう。しかし恐怖を売り物にせんがための陳腐な創作は勘弁してほしいものだ。
紀伊国屋のブックウェブで2012年と入力して検索すると、なんとまあ滅亡とか危機とついた本が多いことか。以前のノストラダムスのブームのように売れているのだろうか。その中の最新刊、歴史予言検証会編 2012年地球崩壊の驚愕大予言 日本文芸社 2008年 を入手した。こちらは、先に紹介した学研ムックならぬ、にちぶんムックの一冊である。日本文芸社は1981年の『世界の大予言』や『世界の終末予言』など早くから予言読み物を手掛けてきた。歴史予言検証会とは聞きなれないグループであるが出版社のなかの予言担当の数名で構成されているのだろう。表紙を見るとノストラダムスの肖像が載っているので一応内容を確認せねばと購入したのだ。
第二章「ノストラダムスの大予言は何を暗示しているのか」でノストラダムスを扱っている。予言の手法として水盤上に光景を見たとある。百詩篇1-42に出てくるプセルスの著作に書かれた占法を当てはめただけでノストラダムスの手法とするのは一般的ではない。そう解説している注釈書もあるにはあるが。(ブレナンの『未知の予言集』他)ウィキペディアに詳しい情報があるにもかかわらず、偽年代の1568年版予言集を初版と書いてあったりする。(53頁)。本文に1555年に初版が刊行されたとあるのに表紙に1568年とあるのをおかしいとは思わないのか。そして今更ながらクロケット本の偽予言を引っぱり出して「"超極秘予言"の存在が、つい最近、明らかになった」(76頁)というのもいただけない。
それどころか、クロケット本に載っていない最後の予言まででっちあげている。「星をいただく国の統治が20年間続き、月をいただく国が50年間支配する・・・」一目で百詩篇1-48を改竄したものとわかる。にもかかわらず「この厳重に秘匿された予言の最後は」(78頁)なんて五島流のハッタリをかませている。ノストラダムスの予言を現代の視点で解釈するのはいいとしょう。しかし恐怖を売り物にせんがための陳腐な創作は勘弁してほしいものだ。
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