映画「マリー・アントワネット」を観て2007/02/05 22:52

http://www.ma-movie.jp/
昨日は久しぶりに映画を見た。フランス革命時の悲劇の王妃の物語である「マリー・アントワネット」である。ヴェルサイユ宮殿の装飾品や豪華な調度品など、あたかも自分が18世紀にタイムスリップしたかのように錯覚するほど素晴らしい映像であった。ストーリーは14歳で未来のフランス国王ルイ十六世へ嫁ぐところから始まる。映画のなかでナレーションがなく情景のバックグランドを追いづらい難点があると感じた。宮廷内での大きな家族の肖像の架け替えなどは見ているとき意味がわからなかった。

最近は邦画と洋画の興行収入が久しぶりに逆転したという。洋画の問題点としてアクションや豪華なセットに金をかける割りにストーリー性に乏しいことが挙げられる。この映画もアントワネットの人生をどこまで描くのか興味深く観ていたが、エンディングでは宮殿から馬車に乗り込んで脱出するところで終わる。この後は例のヴァンレンヌでの逮捕になるのだろう。ノストラダムス予言集、百詩篇第九巻20番の四行詩にはヴァレンヌの地名が出てくる。同時代の注釈者はこの詩にヴァレンヌ事件の顛末を読み取ったことがあった。

果たしてこの映画の第二段はあるのだろうか。逃亡の失敗、幽閉生活から夫の処刑、そして最後の断頭台のシーンが一番のクライマックスかと思う。是非次回作を期待したい。

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