竜王戦第六局は渡辺の完勝で最終局へ2008/12/11 23:51

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竜王戦が開幕した当初は羽生の貫禄勝ちと思っていたのだが、この展開を誰が予想できただろうか。エキサイティングな3連敗から3連勝、渡辺がついに追いついた。例年竜王戦に入ると徐々に調子を挙げて無敵モードに入るスーパーアキラ伝説は今年も健在だった。ここまで来れば一応タイトルホルダーの責任は果たしたといえる。最終局は正真正銘永世竜王をかけた一局であるとともに、将棋界のジンクスを覆す初の3連敗4連勝が実現するかという歴史に残る大勝負となる。渡辺は後手番ながらとっておきの秘策を披露して羽生に粘る余地を与えずに完勝した。完全に自信も回復し勢いに乗っている。逆に羽生の元気のなさが気になるところだ。

将棋界で3連勝後の4連敗はないという事実は重い。もしも渡辺が奇跡の逆転防衛を実現したとすれば本当に強運の星のもとに生まれてきたとしかいようがない。相手は当代最強の羽生なのだから。羽生の封じ手は正統派の▲3六歩。しかし昨日予想したように48手目の△2七銀と飛車を捕獲したところまでは一本道。問題はこの局面をどう評価するかという大局観である。羽生は49手目△2二歩からなんとか手をつくろうとする。これに渡辺は最強の応手で応える。53手目▲2五飛と打ったところ玉との接近戦で怖いところだが渡辺は読み切っていた。57手目▲6五歩に対する△4四歩が渡辺の実力を発揮した一手。以下62手目△8四角と出ては大勢が決した。

羽生のこんな負け方は珍しい。羽生だってなかなか竜王戦の挑戦者になれなかっただけに今回の永世竜王のチャンス逃してしまうと次がいつになるか分からない。いくら羽生といえども40代目前にもなると力は衰えてくるのは間違いない。なんとしてでもここで決めるという強い意志が発揮できれば奪取の可能性も捨て切れない。最終局は将棋ファンのみならず日本中が注目する大一番となる。楽しみである。