棋王戦第二局は久保が連勝で初タイトルに王手 ― 2009/02/28 23:43

http://www.hokkoku.co.jp/syougi/
朝、出かける前に上のウェブサイトを開いてみると、先手の久保が得意の新早石田を採用していた。乱戦になりそうな予感がしたが、その後の展開は帰宅してからとしよう。澁澤氏の芸術論の書評に感化されてというわけではないが、本日から国立西洋美術館でルーヴル美術館展―17世紀ヨーロッパ絵画―が公開されるというので訪れてみた。絵画については素人で批評するレベルにないが、素晴らしい絵画には心に響いてくる何かがある。今回は出展されたのはキャンバスの構図が大きなものが多く、迫力を感じさせる。名画を鑑賞することで単純に目の保養にもなった。出口のところで定番の土産コーナーがあったので本を2冊、アンドレア・アルチャーティ『エンブレム集』とアビ・ヴァールブルク『ルターの時代の言葉と図像における異教的=古代予言』を購入。
さて帰宅して棋王戦のウェブサイトを見ると、結果は久保勝ち。棋譜を並べてみて驚いた。乱戦にはなるだろうがどこかで均衡を保って中盤はねじり合いになると予想していた。ところが一見縁台将棋のオジサンが指すような超急戦。11手目▲7五飛が新手らしい。定跡では▲7三歩成だろう。本譜は角交換から互いに角を打ち合い、桂馬が乱舞する激しい空中戦の様相を呈している。これだけ斬りあいの展開になればすでに形勢がどちらかに傾いているに違いない。32手目△5七桂成が先に入った後手が良くなったかと思われたが、▲6四の銀を取り切れないし飛車成も残っているので難しい。42手目△5六金に先手玉に早逃げされて結局寄りがなかった。36手目は△6五桂のほうが紛れがあったと思う。
終盤はプロの解説がないとはっきりしたことはわからないが、久保は念願の初タイトルまであと1勝となった。この勢いで3連勝で奪取となるか、佐藤が意地を見せて踏ん張るか。王将戦もそうだが、ここのところ、これまで絶対的な強さを誇っていた3強に翳りが見えてきている。ようやく羽生世代の後塵が頭角を出し始めたのだろう。
朝、出かける前に上のウェブサイトを開いてみると、先手の久保が得意の新早石田を採用していた。乱戦になりそうな予感がしたが、その後の展開は帰宅してからとしよう。澁澤氏の芸術論の書評に感化されてというわけではないが、本日から国立西洋美術館でルーヴル美術館展―17世紀ヨーロッパ絵画―が公開されるというので訪れてみた。絵画については素人で批評するレベルにないが、素晴らしい絵画には心に響いてくる何かがある。今回は出展されたのはキャンバスの構図が大きなものが多く、迫力を感じさせる。名画を鑑賞することで単純に目の保養にもなった。出口のところで定番の土産コーナーがあったので本を2冊、アンドレア・アルチャーティ『エンブレム集』とアビ・ヴァールブルク『ルターの時代の言葉と図像における異教的=古代予言』を購入。
さて帰宅して棋王戦のウェブサイトを見ると、結果は久保勝ち。棋譜を並べてみて驚いた。乱戦にはなるだろうがどこかで均衡を保って中盤はねじり合いになると予想していた。ところが一見縁台将棋のオジサンが指すような超急戦。11手目▲7五飛が新手らしい。定跡では▲7三歩成だろう。本譜は角交換から互いに角を打ち合い、桂馬が乱舞する激しい空中戦の様相を呈している。これだけ斬りあいの展開になればすでに形勢がどちらかに傾いているに違いない。32手目△5七桂成が先に入った後手が良くなったかと思われたが、▲6四の銀を取り切れないし飛車成も残っているので難しい。42手目△5六金に先手玉に早逃げされて結局寄りがなかった。36手目は△6五桂のほうが紛れがあったと思う。
終盤はプロの解説がないとはっきりしたことはわからないが、久保は念願の初タイトルまであと1勝となった。この勢いで3連勝で奪取となるか、佐藤が意地を見せて踏ん張るか。王将戦もそうだが、ここのところ、これまで絶対的な強さを誇っていた3強に翳りが見えてきている。ようやく羽生世代の後塵が頭角を出し始めたのだろう。
最近のコメント