王将戦第五局は深浦が勝って奪取まであと1勝 ― 2009/02/25 23:57

http://mainichi.jp/enta/shougi/
棋譜を並べてみると、羽生が持ち時間を随分と残しているのが目立ったが誤植だろう。途中苦しそうな局面で70手目から82手目までノータイム指しというのも珍しい。表面的にはあまりにも淡白な感じで勝利への執着心が薄れたように思える。実際には局面が単純化してしまって粘る要素がなかったともいえるが、隠れた羽生の勝負術だったかもしれない。あきらめムードで相手がノータイム指しにつられて緩手を指すのを待ち受けるというもの。しかしまあ、これはちょっと考え過ぎだろう。深浦は手堅く慎重に寄せ切った。これで奪取まであと1勝、夢の二冠がもうすぐ手の届くところまで来ている。
封じ手は予想通りの△7四同歩。昨日は自分が対局者になったつもりでうんうん考えたが、羽生の44手目△1五歩はまったく思いもよらなかった。結果的には端を逆用されて苦しくなったことを思うと指し過ぎだったのかもしれない。深浦は中飛車をうまく指しこなした。まさに新戦法のお手本になるような理想的な展開である。飛車成は許したが振り飛車側の8九の桂馬が捌けて5三に成り込めれば、これだけで勝ったような気になる。61手目▲6八飛と隠居させられては先手も大変かと思いきや、実はここで後手に有効な手がないのを見越した好手であった。通常の感覚では左の金を取らせている間に飛車を捌いて攻めていきたいところ。しっかりと深浦の読みが入っている。
羽生の感想では、5筋を破らせた代償がどこにも求めることができなかったのが敗因とある。裏を返すと、5筋は手厚く守っておくべきだった。途中の解説では△1五歩をポイントを挙げた手とあるがどうなのだろう。後のない羽生は次は先手番、深浦はなにか後手番の秘策を練ってくることだろう。第7局までもつれ込めば王位戦のように盛り上がるのだが・・・
棋譜を並べてみると、羽生が持ち時間を随分と残しているのが目立ったが誤植だろう。途中苦しそうな局面で70手目から82手目までノータイム指しというのも珍しい。表面的にはあまりにも淡白な感じで勝利への執着心が薄れたように思える。実際には局面が単純化してしまって粘る要素がなかったともいえるが、隠れた羽生の勝負術だったかもしれない。あきらめムードで相手がノータイム指しにつられて緩手を指すのを待ち受けるというもの。しかしまあ、これはちょっと考え過ぎだろう。深浦は手堅く慎重に寄せ切った。これで奪取まであと1勝、夢の二冠がもうすぐ手の届くところまで来ている。
封じ手は予想通りの△7四同歩。昨日は自分が対局者になったつもりでうんうん考えたが、羽生の44手目△1五歩はまったく思いもよらなかった。結果的には端を逆用されて苦しくなったことを思うと指し過ぎだったのかもしれない。深浦は中飛車をうまく指しこなした。まさに新戦法のお手本になるような理想的な展開である。飛車成は許したが振り飛車側の8九の桂馬が捌けて5三に成り込めれば、これだけで勝ったような気になる。61手目▲6八飛と隠居させられては先手も大変かと思いきや、実はここで後手に有効な手がないのを見越した好手であった。通常の感覚では左の金を取らせている間に飛車を捌いて攻めていきたいところ。しっかりと深浦の読みが入っている。
羽生の感想では、5筋を破らせた代償がどこにも求めることができなかったのが敗因とある。裏を返すと、5筋は手厚く守っておくべきだった。途中の解説では△1五歩をポイントを挙げた手とあるがどうなのだろう。後のない羽生は次は先手番、深浦はなにか後手番の秘策を練ってくることだろう。第7局までもつれ込めば王位戦のように盛り上がるのだが・・・
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