王将戦第三局は深浦が勝って2勝1敗とリード ― 2009/02/11 23:43

http://mainichi.jp/enta/shougi/
投了の局面を見ると、羽生の左辺の駒がまるで半身不随になったかのように残ってしまった。2四銀の懸念が現実になった。深浦は最後キレイに必死をかけて快勝した。終盤なにか羽生マジックを用意しているのではという期待もあったが、まったく粘れずにあっさりと土俵を割った。どうも歯車が噛み合っていないように見える。羽生の感想では「指してみたかった作戦」と話しているがどこに誤算があったのだろう。深浦のほうは、羽生に対して恐れることなく、ただ己の読みを信じて指せたのが勝因だろう。65手目▲6二角成から▲7七銀が一見チグハグに見えて巧みな勝負手であった。
封じ手は本命の△3三桂。今日は朝から外出していたので携帯で少しチェックしていたのだが、中継ブログで「押さえ込みの桂を放つ」という見出しからどんな展開になったのか、まったく想像がつかなかった。改めて棋譜を並べてみると、△3三桂に対して39手目▲4五桂と跳ねて桂交換になっている。そして筋悪く49手目▲5三桂と敵陣に打ち込んだ局面がまさにその局面であった。後手は手駒の桂を打たされたのもつらいし飛車を押さえ込むために2五歩、2四銀の形も涙が出てくる。振り返ると序盤の△4四角から△2六歩があまりいい作戦でなかったのかもしれない。深浦の97手目▲6三歩が読みの入った手だが100手目△4六角で勝負あった。
ここで△5三銀と受けてまだまだ頑張れると見ていたがどうなのだろう。これで深浦が星一つリードした。次の後手番が奪取に向けて大事な一局となる。羽生は感想戦では笑顔も出たくらいなのでまだまだ気持ちに余裕はありそうだ。しかし次を落とすと後がなくなるので遮二無二勝ちにくるに違いない。楽しみである。
投了の局面を見ると、羽生の左辺の駒がまるで半身不随になったかのように残ってしまった。2四銀の懸念が現実になった。深浦は最後キレイに必死をかけて快勝した。終盤なにか羽生マジックを用意しているのではという期待もあったが、まったく粘れずにあっさりと土俵を割った。どうも歯車が噛み合っていないように見える。羽生の感想では「指してみたかった作戦」と話しているがどこに誤算があったのだろう。深浦のほうは、羽生に対して恐れることなく、ただ己の読みを信じて指せたのが勝因だろう。65手目▲6二角成から▲7七銀が一見チグハグに見えて巧みな勝負手であった。
封じ手は本命の△3三桂。今日は朝から外出していたので携帯で少しチェックしていたのだが、中継ブログで「押さえ込みの桂を放つ」という見出しからどんな展開になったのか、まったく想像がつかなかった。改めて棋譜を並べてみると、△3三桂に対して39手目▲4五桂と跳ねて桂交換になっている。そして筋悪く49手目▲5三桂と敵陣に打ち込んだ局面がまさにその局面であった。後手は手駒の桂を打たされたのもつらいし飛車を押さえ込むために2五歩、2四銀の形も涙が出てくる。振り返ると序盤の△4四角から△2六歩があまりいい作戦でなかったのかもしれない。深浦の97手目▲6三歩が読みの入った手だが100手目△4六角で勝負あった。
ここで△5三銀と受けてまだまだ頑張れると見ていたがどうなのだろう。これで深浦が星一つリードした。次の後手番が奪取に向けて大事な一局となる。羽生は感想戦では笑顔も出たくらいなのでまだまだ気持ちに余裕はありそうだ。しかし次を落とすと後がなくなるので遮二無二勝ちにくるに違いない。楽しみである。
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