ノストラダムス予言集1611年テクスト ― 2008/12/21 23:30

1611年ピエール・シュヴィヨ版予言集のテクストを採録した安価な本(20F)が1939年に出版されている。基本ベースは予言集のテクストで、巻末に15頁ほどエドゥアールの現在と近未来に関する予言解釈が載っている。ところで表紙には「ミシェル・ノストラダムスの予言集のオリジナル完全テクスト、M.P.エドゥアールにより注釈された1600年から2000年」とある。しかし本の表扉を見ると「ミシェル・ノストラダムスの予言集、1611年に出版された完全テクスト、M.P.エドゥアールによる注釈、1939年」とあり、表紙と一致していない。なんとなく粗雑な作りと感じる。この本の続編といえる解釈本が1947年に同じレ・ベル・エディションから出版されている。
タイトルは上の本とほとんど一緒で「ミシェル・ノストラダムスの予言集のオリジナル完全テクスト、M.P.エドゥアールにより注釈された1600年から1948年および1948年から2000年」である。不思議なことにこちらも表扉が「ミシェル・ノストラダムスの予言集のオリジナル完全テクスト、M.P.エドゥアールとジャン・ムズレットによる説明、注釈された・1600年から1948年まで、1948年から2000年まで」と異なっている。この本は予言集の解釈本で、年数を二つに分けたのは過去編と未来編を区別したかったと思える。しかし実際の内容を見ると、第一部「近過去について1933-1947」、第二部「近未来に起こりうる事件1947-1955」、第三部「世紀末に起こりうる事件、1955-世界の終わり1999?まで」と整合性が取れていない。
不可解なのは注記のところで、ノストラダムス予言集のオリジナルテクストは1668年アムステルダムで印刷されたジャンソン版に準じるとある。どうして8年前に出版した1611年版ではないのだろうか。ベナズラの年代順文献目録の505頁には、単なる解釈本でしかない1947年の本を139番目のサンチュリのエディションとしている。1939年の本と混同したのだろうか。どうも理解できないことが多い。
タイトルは上の本とほとんど一緒で「ミシェル・ノストラダムスの予言集のオリジナル完全テクスト、M.P.エドゥアールにより注釈された1600年から1948年および1948年から2000年」である。不思議なことにこちらも表扉が「ミシェル・ノストラダムスの予言集のオリジナル完全テクスト、M.P.エドゥアールとジャン・ムズレットによる説明、注釈された・1600年から1948年まで、1948年から2000年まで」と異なっている。この本は予言集の解釈本で、年数を二つに分けたのは過去編と未来編を区別したかったと思える。しかし実際の内容を見ると、第一部「近過去について1933-1947」、第二部「近未来に起こりうる事件1947-1955」、第三部「世紀末に起こりうる事件、1955-世界の終わり1999?まで」と整合性が取れていない。
不可解なのは注記のところで、ノストラダムス予言集のオリジナルテクストは1668年アムステルダムで印刷されたジャンソン版に準じるとある。どうして8年前に出版した1611年版ではないのだろうか。ベナズラの年代順文献目録の505頁には、単なる解釈本でしかない1947年の本を139番目のサンチュリのエディションとしている。1939年の本と混同したのだろうか。どうも理解できないことが多い。
コメント
_ 研究者 ― 2008/12/22 11:26
_ 新戦法 ― 2008/12/23 02:53
研究者さん、毎度コメントありがとうございます。
> フランスの1939年、1947年に出版された本を70年後の現代日本で、オリジナルテクストの整合性がとれていないなんて考えてるのは新戦法さんだけですよ。
確かにご指摘のように、そんな70年前のノストラダムスの古本を今頃つついている人はあまり見かけませんねぇ。(^^;
それぞれの時代においてノストラダムスがどのように受け止められていたか、というのはそれなりに面白いテーマと捉えているので・・・とはいってもsumaruさんのサイトのような学術的なアプローチには到底及びもしませんが。
> フランスの1939年、1947年に出版された本を70年後の現代日本で、オリジナルテクストの整合性がとれていないなんて考えてるのは新戦法さんだけですよ。
確かにご指摘のように、そんな70年前のノストラダムスの古本を今頃つついている人はあまり見かけませんねぇ。(^^;
それぞれの時代においてノストラダムスがどのように受け止められていたか、というのはそれなりに面白いテーマと捉えているので・・・とはいってもsumaruさんのサイトのような学術的なアプローチには到底及びもしませんが。
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フランスの1939年、1947年に出版された本を70年後の現代日本で、オリジナルテクストの整合性がとれていないなんて考えてるのは新戦法さんだけですよ。すごい研究熱心というか情熱ですね。だからこのブログは面白いのですね。
sumaruさんも新しいサイトをたちあげたそうで本当にお二人の知識の量や物事の考え方など見習うべきことが多いです。これからも多種多様なお考えを拝見したいです。