王位戦第五局は羽生が勝ってカド番を凌いだ ― 2007/08/30 23:49

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まったく予想もしていない展開だった。封じ手は予想通り強気の▲6五歩。これに対して取ると銀バサミになるので△7三銀と引いておいて6筋の歩を突き返す、漠然とそんな展開になるかと思っていた。しかし深浦は強気に△6五同銀、これで何の代償もなく銀が死んでしまってはひどい。いったいどうやって手を作っていくのかと思いきや、8筋の突き捨てから△5六銀打。これも金を引いてかわされると二の矢が難しい。67手目に▲3五飛と銀を取り返したところでは先手優勢だろう。
とはいっても△2四角と出られると飛車金両取り。まだまだ予断を許さない展開だったが、羽生の感想にもあるように79手目▲4三歩と打ってからは後手玉は寄り筋に入った。後手は△6八角成の一手がまわってこない。終わってみると羽生の快勝。深浦の早いタイミングでの端攻めはどうだったのだろうか。これで少しポイントを挙げたと見ればもう少し穏やかな展開に持ち込んでもよかったかもしれない。逆に羽生のほうは後手の攻めに対する強気の反撃が功を奏したといえる。
深浦にしてみれば勝ち急いだ作戦というわけではないだろう。研究手が羽生の妙技にあってたまたまうまくいかなかっただけだ。これで3勝2敗となったがまだまだこれから。問題は次の先手番である。予想としてはお互いに力が出し切れる相矢倉戦が再び見られるのではないか。ここが正念場である。
まったく予想もしていない展開だった。封じ手は予想通り強気の▲6五歩。これに対して取ると銀バサミになるので△7三銀と引いておいて6筋の歩を突き返す、漠然とそんな展開になるかと思っていた。しかし深浦は強気に△6五同銀、これで何の代償もなく銀が死んでしまってはひどい。いったいどうやって手を作っていくのかと思いきや、8筋の突き捨てから△5六銀打。これも金を引いてかわされると二の矢が難しい。67手目に▲3五飛と銀を取り返したところでは先手優勢だろう。
とはいっても△2四角と出られると飛車金両取り。まだまだ予断を許さない展開だったが、羽生の感想にもあるように79手目▲4三歩と打ってからは後手玉は寄り筋に入った。後手は△6八角成の一手がまわってこない。終わってみると羽生の快勝。深浦の早いタイミングでの端攻めはどうだったのだろうか。これで少しポイントを挙げたと見ればもう少し穏やかな展開に持ち込んでもよかったかもしれない。逆に羽生のほうは後手の攻めに対する強気の反撃が功を奏したといえる。
深浦にしてみれば勝ち急いだ作戦というわけではないだろう。研究手が羽生の妙技にあってたまたまうまくいかなかっただけだ。これで3勝2敗となったがまだまだこれから。問題は次の先手番である。予想としてはお互いに力が出し切れる相矢倉戦が再び見られるのではないか。ここが正念場である。
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